旧約聖書の登場人物でもあり、私達でさえ知っている有名な悪魔を、神から授かった指輪、もしくは強大な魔術で使役したと言われている。
彼ら、悪魔には爵位があり、姿形も違う。ついでに好き嫌いもあり、交友関係も様々。
そんな愉快な彼らについて、ちょっとつづってみようと思いました。
大半はシャドウハーツから引用してます。わかりやすいし、住んでいる場所があるってのは面白いですよ。
参考資料
シャドウハーツ2
悪魔の交友関係や姿形、住んでいる場所を簡単に説明してくれている素敵ゲーム。
ネタ満載なので、お暇な方はやってみてください。
ウィキペディア
ご存知、学生の味� �、世界の百科事典。
世界神話辞典
私が一番始めに利用した神話系サイトさまです。
神魔精妖名辞典
古今東西の幻想生物の説明が丁寧に載ってます。
あんまりに多い情報量に驚く人も多いかも。
深き森の賢者の庵
面白おかしく、幻想世界の住人と語らいあうサイトさま。
私に悪魔萌えなるものを教えてくださいました(オイ)
:IzFACT(アイズファクト)
華麗なイラストと共に、丁寧な悪魔の説明が。ありがとうございました。
天使の世界
堕天使や天使、悪魔、様々な天国と地獄の住人について語ってらっしゃいます。
天使の出てくる作品のレビューも中々です。
アスタロト
あらゆるもののの死と再生を司る堕天使。世界を作り変え、混沌を呼ぶといわれている。
居城は死と再生の場所である戦いの荒野と終末の墓地に隣接する。
名前
バビロニアの女神イシュタルを元型としており、それがパレスチナに伝わるとアスタルテと呼ばれ聖書に登場するようになる。この女神がアシュタルと融合して、アスタロートと呼ばれるようになる。
地位
40の悪霊の軍団を率い、序列29番に位置する大公爵。魔界の西方を支配する。
サタンに従う魔界の4大実力者の一人である。堕とされる以前は座天使であった。
「恐怖公」「地獄の大公」等の異名をとり、また元々座天使であったという説から「座天使の公子」等とも呼ばれる。
支配領域は、日中の磨羯宮10度から20度 。作業・構築・創造・実現を担当する。
コラン・ド・プランシーによれば地獄帝国の大主計。
性格
常に安楽に過ごし、安逸をむさぼる事を好み、人を怠惰に導く。
外見
同じく4大実力者の一人である蝿の王ベルゼブブのそばに、ロバの姿で現れることもあるという。
イギリスの伝説では、ファウストを訪れた地獄の7君子の1人で、蜥蜴の姿で現れ、『尾はピカピカの煉瓦色、2本の足は小さく、しかも極端に短くで黄色、腹は白とやや黄色、首は赤茶けた栗色で、ハリネズミに似た線のような爪が伸びていた』と伝えられる。
後代は黒い服を着た美しい姿だが非常に残忍な性格で、唇からは一筋の血を流し続け、他人の苦痛に微笑むという。
その姿は唇を血で濡らした全身黒ずくめの黒い天使で、右手には毒蛇を持ち、地獄の龍(または蛇)にまたがっているという。吐き出す息は悪臭を放ち極めて有害である。
能力
過去と未来を見通す力があり、まるで自分は堕落していない かのように天使たちが天から落とされた時の事を語る。
天界の創造・過ち・失墜の一部始終に精通し、人間を自由学科の専門家にすることができる。質問者に学術を教授することもある。
堕天する前は座天使もしくは熾天使の地位にあった。
アスデモデウス
力と権力を司る魔王。明確な意思を持たず、力の行使のみを喜びとし、慰みに一国を消滅させることもある。
居城は英知の泉に隣接する。
名前
語源はゾロアスター教の悪魔アエーシュマで、その呼び名アエーシュモー・ダエーワがギリシア語やヘブライ語にはいり、それぞれアスモダイオス、アシュモダイになったという。
地位
72の軍団率いる序列32番の大いなる王とされる。「悪魔の頭」、「魔神王」、「剣の王」、「裁きの被造物」、「地� �の王」、「復讐者の公子」等と呼ばれ、配下に多くの魔神を従えている。
地獄の階級に従い、アモンには服従するという(アスモデウスはアモンの副将である)
支配領域は、日中の宝瓶宮10度から20度。達成・利己性・美・自信を担当。
性格
酒や賭博、音楽、演劇、舞踏などを好み、人に贅沢による罪を犯させるのを楽しみとしている。
外見
顔は炎のように燃えており、天を駆けるための翼をもっている以外は、ほぼ人間と同じ容姿をしている。
3つの頭を持ち、それぞれ牝牛、人間牝羊に似ている。尾は蛇、足はガチョウで、炎のような息を吐く。竜にまたがり、手には軍旗を槍を持つ。
姿を見ても恐れずに敬意を払って丁寧に応対すれば非常に喜び、「星まわり指輪」やガチョウの肉をくれたり、幾� �学や天文学などの秘術を教えてくれるという。
能力
激怒と情欲の魔神のためか、キリスト教の七つの大罪では色欲を司る。悪魔になる前は智天使だったとされる。
未来を見通して人の定めを知ったり、大地を見通して宝石や貴金属のありかを知る事ができ、また様々なものに変身する能力をもっているといわれる。夫婦の仲を邪魔し不和や嫉妬心を生じさせる。
透明になる術を教え、幾何学や算術や天文学や工芸術を教授する。
天界では熾天使の長の位にあり、律法を学ぶことを日課としていた。地上の自分の宮殿に戻る時には流星のように輝き、全身から高温を発する。その熱によって喉が乾いた彼は、自分専用の泉に行って渇きを癒すという。
アモン
アスタロト、アルデモデウスと並ぶ三強であり、最強の破壊神とされる。
居城は原始生命の誕生の場である幻惑の海に隣接する。
名前
マモン、マンモン、アマイモンとも呼ばれる。ユダヤの魔神だが、元々はエジプトのアモンから来ている。
アモンは「隠されたる者、不可解なる者、計り知れぬ者」の意味をもつという。
アマイモンと呼ばれる場合、地獄の東方を支配するとされる。強欲を司るマモンとは別の悪魔。
地位
40個軍団を配下に置く序列7番の大いなる貴公子。口からは炎を吐き「炎の侯爵」の異名をとる。
「隠されたる者」、「計り知れぬ者」などとも呼ばれる。地獄の東を支配している。
支配領域は、日中の双児宮0度から10度。枝葉末節・悪意・利己を担当。
性格
� �魔にしては珍しく、義侠心にあふれた心の持ち主。
地獄で何か喧嘩が起これば、彼の出番。姿を現すだけで、こじれていた関係も収拾へ向かうとされており、貫禄だけで言うなら随一。
外見
彼の姿には定説がなく、ある時はフクロウの頭をもつ男性として、あるいはヘビの尾と狼の頭を持つ人として表される。
もしくは、くちばしに犬の牙の生えた巨大な鳥の頭と蛇の尾を備えた狼の姿で現われ、口からは炎を吐く。人間に変身するときは、胴だけが人となる。
能力
72柱の中で最も強靭で、また謎多き存在。
過去と未来に関することなら全て話す事ができ、愛にかかわる秘密を授ける事も可能と言われている。さらには友人の間に敵対心を生じさせ、またそれを収めることができる。
オロバス
人の禁じ� ��れた欲望を呼び覚ます悪魔。天地創造について詳しく、人の魂を蘇らせる術さえ知るという。
居城は財宝の砦に隣接している。
地位
20の軍団を率いる序列55番の地獄の王子。「騎馬公子」と呼ばれる。
支配領域は、夜間の天秤宮0度から10度。分裂・中断・分離・喧嘩・不和を担当。
性格
他の悪魔達と少々毛色が異なっている。なぜならオロバスは召喚者と親睦を深めたがる。
そして、絶対に召喚者を惑わさない。
外見
冥界の王族。美しい馬または胴と腕は馬で他は馬の姿をしており、たてがみと尾は真っ赤で、銀のひづめを持つ。
人間の姿の場合、右手に槍と月桂樹の枝を、左手に書物を持つ黒髪の男性の姿になる。
能力
敵対者と和解させ、神の本質、過去、現在、未来を語り、嘘を� �破り、人に品位、優雅さ、地位を与える。
その人に威厳や好意を与えたり、偽物を見破ったりする力があるとされる。
ガアプ
かつては能天使の一人であったが、悪に心奪われ、堕天した。人心を惑わせる事を喜びとする。
居城は堕天の丘に隣接している。
地位
60の軍団を率いる序列33番の地獄の王子。「家令公子」と呼ばれる。
西を支配する二人の王の一人であるという。もう一人はパイモン。
支配領域は、日中の宝瓶宮20度から30度。追従・悪口雑言・無礼を担当。
外見
四人の王を従えた、コウモリの翼を持ち、頭に角を生やした一般的な悪魔の姿で現れる。
能力
その多彩で、愛と憎悪を司り、未来の出来事に精通しており、召喚者に瞬間移動や不可視の力を授けるとされている。< br/>また人を無分別、無知曖昧にする事も、人文科学に精通させる事も出来る。
天界では能天使に属していた。
パイモン
バアル
人々の間に不和をもたらす悪魔。この悪魔の影響下にある時は、とるにたらない理由で殺人さえ起こるという。
居城は王城の中央に位置する。
名前
「バエル」、「ブル」とも呼ばれる。
地位
66の軍団を率いる序列1番の大いなる王で剣術の達人とされる。
東方を支配する魔王アマイモン第一の配下としている。
「東の軍勢を率いる王」とされ、数々の魔術書や悪魔研究本に於いて地獄第一の王と記されている。
支配地域は、日中の白羊宮0度から10度。
強さ・支配・法と正義の調和・大胆・勇気・破廉恥・復讐・決断・不穏・高慢・感受性・野心・聡� ��を担当。
外見
カエル、猫、そして王冠を被った人間の頭をもった蜘蛛の姿で現れ、威厳に満ちたしわがれた声で話す。
人間の姿の場合、鋭い目付きをした、長身で黒髪の落ち着きのない男性の姿になる。
能力
自分を呼び出した者に様々な事に関する知恵と、全てを見通す力、必要であれば体を透明に出来る力を与えると言う。
また、一説にはあらゆる秘術の創造主で、本や書物に力を与えるとされている。
あらゆる知識を授け全ての欲求を満たすとされている。奸計にも長けており、相手を陥れたいときにその知恵を授けてくれる。
フェニキア神話の神「バール」をモデルとした魔神で、悪魔の中でも上位の力を持つものとされる。
ミルトンの「失楽園」に登場するバールはアスタロトを妻に持ち、ユー� �ラテス河周辺で力を持つ邪神として記される。
アモン
ウヴァル
小麦色に焼けた肌の逞しい男の姿をとる。
元々、砂漠に暮らしていたが、狡猾で裏切りを好む性格を恐れられ、幻惑の海唯一の孤島へと追放された。
名前
ヴアル、ウヴァル、ヴォヴァル、ワルとも呼ばれる。
地位
37の軍団を率いる序列47番の地獄の大公爵。「エジプトの悪霊」、「砂漠と水域の侯爵」の異名をもつ。
支配領域は、夜間の巨蟹宮10度から20度。愛・寛大・官能・幸運を担当。
性格
博愛を以って召喚者とその望んだ対象の仲立ちを好んで果たす。
しかし、注意も必要である。なぜなら、ウヴァルは非常に執念深く、一度結びつけたカップルの破局を絶対に認めないのである。もし、別れるならばウヴァルは召喚者に容赦なく死を見舞うだろう。
外見
黒いヒトコブ ラクダに乗って現れるか、直立したヒトコブラクダの姿で現れる。白花冠をかぶり手に弓を持った男性、あるいはローブに身を包んだ日焼けした男の姿であらわれる。
いずれにせよ、人間に近いときは古代エジプト語を話すという。
能力
過去・現在・未来の知識をもち、召喚者が望む女性の愛を手に入れてくるとされる。また敵対者と味方との間に友情を覚えさせる事を得意とする。
堕天する前は能天使であったとする説もある。
ヴェパル
エメラルドの鱗を持つ美貌の人魚の姿をとる。
大渦の側で船が通るのを待ち構え、溺れたふりをしては助けようとした水夫を死へと誘う。
名前
ヴェファル、ウェパル、またはセパルと呼ばれる。
地位
29の軍団を率いる序列42番の地獄の公爵。「海洋公」と� ��される。
支配領域は、夜間の金牛宮20度から30度。徒労・隷属・欠乏・失望を担当。
性格
海を愛する者には深い慈愛を以って加護を与えるが、海を汚す輩には恐怖を以って惨たらしい死を与える。
海の持っている二面性、美しき水面を湛える大海原でもあり、荒れ狂う嵐を持ち合わせた、まさに海の具現化なのである。
外見
長い髪に海藻を絡ませた人魚の姿で現れる。また人間の姿をとることもでき、この場合は美しい女性の姿になる。
しかし目立たないように成っているが耳の後ろにエラがあり、指の間には水掻きがある。
能力
海を支配する力を持ち、人を溺死させたり船を沈めたり、大嵐を起こしたりと海上・海中では万能に近い力をもっているとされる。
睨むだけで人に傷を負わせ、なおか つその傷に蛆をわかせ三日のうちに殺す力が持っている。
クロセル
銀の髪と金の目を持つ、黒衣の天使の姿をとる。
ヴェパルと仲がよく、近くに暮らしている。芸術を好み、他の地域の悪魔とも交流を持つ。
名前
クロケル、プロケル、プケルと呼ばれる。
地位
48の軍団を率いる序列49番の地獄の侯爵。「浴槽の公爵」と称される。
天界における支配領域は、夜間の獅子宮0度から10度。残虐・暴力・放蕩・欲望を担当。
外見
一般的な天使の姿で現れる。
能力
科学全般の知識を教えるとされ、その中でも数学が専門。
水を扱うことを最も得意とする。例えば、荒れ狂う大波を静める事などは容易く、さらに温泉を見つけ出すことも可能なのである。
この温泉発掘能力は暗喩でもあり� ��温泉とは人間の隠された才能を指している。
すなわち、クロセルは召喚者の埋もれた才能を発掘する能力を持ち合わせている。
ヴェパル
ファカロル
雨雲を身にまとう巨大な悪魔。
水を支配することにかけては最強であり、海流や暴風雨を自在に操ることができる。ただし陸に上がると無力。
名前
フォカロル、フォーカロル、フォルカロルと呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列41番の地獄の大公爵。「水域の公爵」と呼ばれる。
支配領域は、夜間の金牛宮10度から20度。傲慢・無礼・放蕩を担当。
外見
グリフォンにまたがるか、グリフォンの翼をもつ男の姿で現れる。
能力
海を支配する悪魔とされ、海で敵を溺死させたり、船を沈めるのが得意。
しかし、召喚者� �命令されると、誰にも危害を加えない。
風と海の力を扱うことに長けている。またその能力は暗喩でもあり、様々な事柄に溺れさせることが可能なのである(酒、タバコ、ギャンブルなど)
フォカロルは召喚者が強く望んだことにしか興味を示さない。フォカロルは召喚者の真の望みにしか答えない。
そして、二つ目として、フォカロルの助力で望む対象を貶めることに夢中になっている召喚者は、すでにフォカロルによって策に溺れさせられている。
1000年後に天国に戻るのを望んでいる堕天使とされている。
フォルネウス
明確な姿を持たない水の悪魔。
あらゆる文献に通じるほどに博識で、情欲の森に住むヴァッサゴとはお互いに知識を与え合う親友同士である
名前
名前の由来はラテン語でかまどを意味する「fornus」「'furnus」であるとみられている。
地位
29の軍団を指揮する序列30番の地獄の大侯爵である。「水域の侯爵」と呼ばれる。
支配領域は、日中の磨羯宮20度から30度。獲得・成功・地位・支配を担当。
性格
隣人愛を人々にもたらす事を、決して忘れはしない。
外見
巨大な宙を舞う巨大な銀鮫の姿で表れるが、人の姿にもなれるという。
能力
芸術、科学、言語など、全てにおいて博学である。また敵意を愛情に変える力も持っているとされる。
堕天する以前は座天使であったという。
ヴァッサゴ
なぜクリス·タッカーは、刑務所に行くのですか?情欲の森
アンドラス
大鴉の頭を持つ黒い堕天使のに姿をとる。
人々に争いを起こさせる力を持つ。特に男女の愛憎劇に興味があり、決闘にまで発展させることがある。
地位
30の軍団を指揮する序列63番の大侯爵。、「不和の侯爵」と称される。
支配領域は、夜間の人馬宮20度から30度。悪意・害意・嫉妬を担当。
性格
非常に破壊的かつ凶暴で、争いのある場所に必ず現れ、憎しみを煽動して更なる闘争を引き起こす。
人々を不和に導きその状況を楽しむ。破壊衝動の化身と言っても過言ではない。
外見
梟(猛禽)の頭に天使の身体を持ち、黒い狼にまたがり、右手には剣を取る。
能力
不調和の種を撒き散らす。
彼が内に秘める無限の破壊衝動は容易く人々の精神を捕らえ、すぐさま同化へ� ��道を辿らせる。
ヴァッサゴ
大鷹を従えた老人の姿を取る。
今現在、世界中で起こる物事を知ることができる。海沿いの森の中で書をたしなみ、日々知識を蓄えている。
地位
26の軍団を指揮する序列3番。爵位は不明。「予言の貴公子」とも呼ばれる。
支配領域は、日中の白羊宮20度から30度。完全・苦労と困難の果てに構築された事物の完成・労働のあとの休息・精妙・賢明・美・喜びを担当。
外見
三角形に近い白い骸骨のような頭を持った老人の姿をしており、目はこめかみ近くまでつり上がっている。
ただし盲目で、その目は異次元だけを見通すという。大きなワニにまたがり、右手にカラスを止まらせている。
または緋色の衣をまとい、手首に黄金のブレスレットをした落ち着きのない� ��の姿になる。
能力
全ての淫らな事と悪徳、女性が隠している秘密に通じ、その講釈をしたがるとされる。
過去、現在、未来の出来事に関してかなりの知識をもっており、なくした物を見つける力を持っている。
アガレスと似た性質を持つ。
アガレス
グレモリー
鳶色の髪を持つ黒衣の美女の姿をとる。
あらゆる生き物を魅了する力を持つが、男嫌い。湖の側に美女を集めて、享楽的な生活を送っている。
名前
ゴモリー、ゴモリ、ゲモリー、またはガモリーと呼ばれる。
地位
26の軍団を率いる序列56番の地獄の公爵。「吟詠公爵」と呼ばれる。
支配領域は、夜間の天秤宮10度から20度。忠実・正直・寛大・涙・悲観を担当。
外見
らくだに乗り、頭に黄金の王冠を戴き� �糸の縫い取りの有る黒いベルベットと白のレースを身にまとい、流れるような赤い髪をなびかせた美女の姿で現れるとされる。72柱の中で女性の姿をとるのはグレモリーだけである。
能力
過去、現在、未来の知識をもち、隠された黄金のありかをと、年齢を問わず全ての女性の愛情を得る方法を教える。
ルシファーの寵妃の一人とする説もある。
サロス
銀の鎧を身につけた戦士の姿をとる。
幻覚や魅惑の術を得意とする。森の中にテントを構え、迷い込んだ男女を結びつける事を趣味としている。
名前
サレオス、ザレオスと呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列19番の地獄の偉大な大公爵。「怪腕公」と称されるも、よほどのことが無い限りその力を振るわない。
支配領域は、日中の天秤宮 0度から10度。矛盾・艱難辛苦・犠牲・困難を担当。
性格
愛想の良い性格をしており、酒を好み、追い詰められどうしようもなくなる時以外、滅多なことでは戦わない。
外見
召喚者の前に、公爵冠をかぶり銀の鎧に身を包み、クロコダイルにまたがった勇ましい軍人の姿で現れる。
能力
見た目に反し、愛情に関連する能力をもっており、男女の間に愛を芽生えさせることが出来るとされている。
彼の力は男女共に用いることができるが、どちらかといえば女性が男性を振り向かせるときに借りるのが効果的とされる。
シトリ
鷲の翼を持つ美青年の姿をとる。
気が向くと住処である湖に美女の幻影を泳がせ、男を誘惑して愉しむ。
側の館に住むグレモリーに恋をしている。
名前
スィトル、ビ トル、シュトリと呼ばれる。
地位
60の軍団を支配し、序列12番の地獄の大貴公子。「魁偉公子」と呼ばれる。
支配領域は、日中の巨蟹宮20度から30度。刹那的快楽を担当。
外見
豹の顔とグリフォンの翼を持った姿をとるが、ただし、顔については虎やライオンなど、その他の様々な野獣の顔に変化する。
命令に応じて美男子の姿か、手に毒蛇を持ち、犬を連れた美女の姿になる。
能力
性欲を司り、望みの男性または女性を愛させ、裸にさせたり、相手の秘密を暴く事ができるという。
見たこともない壮麗な男性や官能的な女性の姿をとることもできる。その魔力は愛と性に関する全てを支配する力があり、呼び出した人間が頼めばどんな女性であっても素っ裸にして連れてきてくれるという。グレモリー
ゼパル
赤い武具で身を固めた騎士の姿をとる。
ありとあらゆる者に侮蔑的態度を取るが、唯一ヴァッサゴには尊敬の念を抱き、近くに館を携えている。
地位
29の軍団を率いる序列16番の地獄の公爵。「真紅公」と呼ばれる。
支配領域は、日中の処女宮0度から10度。小心・強欲・吝嗇を担当。
外見
兵士の姿で現れ、赤い鎧を着て足を引きずっている。
能力
女性をその場に連れてきたり、女性の心に男性に対する熱烈恋心を抱かせたり出来る。
また女性の心を自由に変えてしまう力を持ち、どんな下らない男に対しても熱烈な恋心を抱かせることが出来る。このためゼパルが呼び出されると、全ての人間は淫らで恥ずべき者に変わってしまうという。
またゼパルが女性に 触れるとその女性は決して妊娠できない体になってしまうといわれる。
ヴァッサゴ
フルフル
稲妻の尾を持つ牡鹿の姿で現れる。
彼の声を共に聞いたものは、同性であろうと恋に落ちる。
グレモリーの館に近い、北の森に住んでいる。
地位
26の軍団を率いる序列34番の地獄の大伯爵。「嵐と稲妻の伯爵」と呼ばれる。
支配領域は、日中の双魚宮0度から10度。一時的成功・獲得と放棄・怠惰を担当。
性格
絶えず欺くこと喜びとする。
外見
燃える蛇の尾と翼をもった牡鹿の姿で現れる。真なる姿は天使。
能力
隠された秘密を教え、夫婦間に愛情をもたらす力、稲妻と雷を起こす力を持っているという。
嘘をつくが三角形の魔法陣の中に召喚すれば天使の姿となり、荒い声� ��あらゆる質問に対し真実を答える。
グレモリー
アガレス
痩せ衰え、足腰の萎えた老賢者の姿をとる。
海辺に棲み、移動の際には近くの鰐などを乗り物として利用する。
変化の術を得意とする。
名前
アウロス、ザエボスとも呼ばれる。
地位
31の軍団率いる序列2番の地獄の大公爵。「変化の公爵」と称される。
地獄の23人の公爵の筆頭であり、地獄の東部を治める。支配領域は日中の白羊宮10度から20度。
確立された力と強さ・希望の実現・労働の完成・闘争の成功を担当。
性格
しわがれた声で話し性格は穏和。
外見
老いた紳士の姿で肩に大鷹またはカラスをとまらせ、鰐または陸亀にまたがった姿を取る。
能力
逃亡者を戻ってこさせる能力を持つともされ、地震を起こし、言語に関する知識を授けて不道徳な表現を教え る事を喜びとしており、人間や霊的なものの尊厳を破壊する力も持つ。怒りは地震を引き起こすと言われる。
全てを謎めいて語り、しかも時々嘘を混ぜるため、その話しは容易に信用できない。
元は天界の天使で力天使の地位にあったとされる。
カミオ
漆黒の小鳥の姿をとる。情欲の森の側につぐみの群れと共に暮らしている。
陽気な性格で、陰気にさせるものを嫌い、墓場から遠く離れている。
名前
カイムと呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列53番の地獄の悪魔。「鶫総統」と呼ばれる。
支配領域は、夜間の処女宮10度から20度。窃盗・悪行を担当。
性格
炭火などを見せると興味を示す。
外見
ツグミの姿を取る。
人間の姿をとる時は、鋭利な剣を携えた姿になる。
能 力
あらゆる鳥類・雄牛・犬等の鳴き声や、海鳴りが意味する事柄を理解させたり、今後発生する事柄を教えたりする。
召喚者に野生動物の視点を与える事がその力の本質なのである。結果として助力を付与された召喚者は、様々な自然現象や動物の行動から天変地異を予想できるようになる。
地獄一の詭弁家で口論では負けないとの事。だが、人の言葉は話さないとも言われている。
パイモン
家臣を従えた威厳ある王の姿をとる。
人に知識を与える能力がある。移動手段としてラクダに乗ることを好み、産地である砂漠近くに棲んでいる。
名前
ペイモンとも呼ばれる。
地位
200もの軍団を率いる序列9番の地獄の王。「主天使の王」と呼ばれる。
アバリムとラバルという、2人の副王と、20個� ��団を引き連れて現れる事が多い。
四方の悪魔王の一人であり、西方を治める。実は元主天使長で堕天使の一人であり、ルシファーに対して、非常に忠実。
支配領域は、日中の双児宮20度から30度。完璧な粉砕・暴走・破滅を担当。
外見
光の王冠を戴いた女性の顔をした男性の姿で駱駝に乗った姿を取る。アバリムとラバルが同行する場合、見えない悪魔の楽隊を引き連れ演奏させる。
恐ろしく大きな声で話し、術者が威嚇しない限り、何を言っているのか理解する事ができない。
能力
あらゆる芸術や科学の技術を与えることができる。
召還した術者が望む、あらゆる栄誉を与え、何者も服従させる事ができ、堂々とした威風を与えるという。
例えば、自分の意見を披露する時には、持論の正当性もさ� �ことながら周囲からの印象が多大な影響を与えてしまう。
周囲から一目置かれていれば、多少の無理は通るだろう。逆にどんなまっとうな意見でも、軽んじられている者の意見は黙殺されてしまうこともある。
バルバトス
一個指弾の兵士を率いた騎士の姿をとる。
猜疑心が非常に強く、常に襲撃を恐れている。配下の兵士達と共に森沿いの堅牢な塔に棲む。
地位
30の軍団を率いる序列8番の伯爵兼公爵。「力天使の公爵」と呼ばれる。
支配領域は、日中の双児宮10度から20度。絶望・残酷・無慈悲・悪意・苦難・損失を担当。
性格
一見おとなしい悪魔にも思えるが、彼は自軍団の先頭に立って戦う勇猛な射手でもある。
外見
灰色のマントをはおり、赤い房のついた緑の帽子と緑の服を着たロビンフットのような狩人の姿を取る。
それ以外に、鉄兜をかぶり、弓矢を持った鷲顔の男にもなれる。
能力
魔術師の財宝の隠し場所を知っていたり、動物の言葉を理解することが出来るなどの能力を有す る。
動物全ての声を理解する能力を持ち、鳥の歌や牡牛の唸り声、犬の吠え声などから占いをすることもできる。これは、動物特有の超感覚(犬の嗅覚)等を利用したものであろう。
ほかに未来や過去の知識を術者に授ける。もとは力天使とも主天使ともいわれる。
フェネクス
不死鳥の姿をとる。炎に包まれているため、乾いた場所を好んで暮らしている。
同じ鳥の姿であるカミオとは仲が良く、棲み家も近くである。
名前
フォエニクス、フェニックスと呼ばれる。
地位
序列37番の大いなる侯爵。「不死侯」と称される。
支配領域は、夜間の白羊宮0度から10度。雑音・非寛容・頑固・勇気・復讐を担当。
性格
他の強力な悪魔達との争いを避け、常に天界に帰れる日のことを考えている。
� ��見
フェニックスの姿で現れ、子供のような声で話す。
この姿の時に甘美な心に打ち響く歌を歌い続ける。
その歌声に魅了された者は自らフェネクスの口の中へと飛び込んでいく。
歌声に魅了される事なく、人間の姿になるように命じれば、目付きが鋭く、黒髪長身で剣を構えた落ち着きのない男の姿を取る。
この人間の姿のときは、鳥の姿の時とうって変わって酷い声になる。
能力
全ての科学の知識や、歌や詩の知識を授ける。
カミオ
プルソン
ライオンの頭を持つ、筋肉質な男の姿をとる。
丘の中央の館に住んでいる。隣人のフェネクスとも交流があり、気が向けば館に招いてもてなす。
名前
キュルソン、プルーソン、プロケル、プルサン、クルソンとも呼ばれる。
地位
� �2の軍団を率いる序列20番の地獄の大王。炎の国を治める。「端正王」と呼ばれる。
支配領域は、日中の天秤宮10度から20度。邪悪な喜び・歌・虚偽を担当。
外見
熊にまたがり、ライオンの頭をした大男の姿で現れ、手には蛇(巨大なマムシ)かラッパのどちらかをもっているという。
現れる際、ファンファーレの音が鳴り響く。
能力
現在・過去・未来全てのことに関して精通し、中でも隠された物や財宝について教えてくれる。また作曲と楽器を奏する技巧を授けるといわれている。
人の姿を自由に変えることもでき、存在そのものを空気のようにできるという。自分の雰囲気を変えたり、存在を感じさせずに忍び込むなどは雑作のないことである。
かつては座天使あるいは力天使であったとされて� �る。
フェネクス
マルコシアス
鷲の翼と蛇の尾を携えた雄狼の姿をとる。知能が低く好戦的。
パイモンを信頼し側に棲むが、砂漠の暑さが苦手なため、墓地寄りを選んでいる。
名前
マルコキアスとも呼ばれる。名前は俗ラテン語で侯爵を意味する"marchio"に由来する。
地位
30の軍団を指揮する地獄の大いなる侯爵。序列は『ゴエティア』では35番目に、『悪魔の偽王国』では30番目に記載されている。
「第七座天使の侯爵」と呼ばれる。支配領域は、日中の双魚宮10度から20度。自信・自画自賛・快楽を担当。
性格
堕天した後もマルコシアスは義に厚く正直な性格のままであり、その事柄がかつての面影を覗わせる。
何事にも正々堂々がマルコシアスの本分であり、筋の通らな いことや曲がったことはマルコシアスにとっては唾棄すべき事柄なのである。
外見
グリフォンの翼と蛇の尾を持った、口から炎を吐く狼か牡牛の姿を取る。
人間の姿をとる時は、優れた闘士となり、質問に誠実に答える。
翼に「炎のツララ」と呼ばれる不思議な武器を持っている。
能力
闘争を助け、質問に正直に答える。
堕天以前、主天使の位にあり、また栄光の座に戻りたいと語っている。
一説によると、マルコシアスは元々はグレモリーの騎乗獣だったとされる。
パイモン
ロイム
血の滴る爪を持つ、巨大な鴉の姿をとる。
力強い羽ばたきによって、自身を起こる能力を持つ。
森の悪魔に親近感を持ち、森沿いに棲んでいる。
名前
ライム、ラウムとも呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列40番の地獄の伯爵。「窃盗と破壊の伯爵」と称される。
支配領域は、夜間の金牛宮0度から10度。金銭や地位の損失・貧困・苛酷・厳格・頑固を担当。
外見
血に濡れた爪を持つカラスの姿を取る。
人間の姿の時は、背の高い痩せた男、あるいは炎色の衣をまとった女性になる。
能力
過去、現在、未来の情報を教えたり、敵と和解させたりもできる。
また座天使の位より地の底へ叩き落されたラウムは異様なまでに執念深く、再び過去の地位を取り戻すことに異常な� �着心を見せている。
つまり失われた地位や、プライドの復権などに優れている。
逆に対象のプライドの崩壊を望むと、哀れな犠牲者の精神を完膚なきまでに叩きのめす結果となり、犠牲者の魂はラウム、もしくは召喚者の手中に収まることとなる。
なぜゴルフグリーン上の穴は毎日移動されます炎火の砂漠
アイム
人、蛇、子牛の三つの頭を持つ男の姿で現れ、青い大蛇を乗り物にする。
燃え盛る炎を眺める事を何より好み、燃える油田を棲みかにしている。
名前
アイン、アイニ、ハボリムとも呼ばれる。
地位
26の軍団を指揮する序列23番の地獄の公爵か侯爵。「火炎公」、「破壊公」と呼ばれる。
支配領域は、日中の天蠍宮10度から20度。増加・獲得を担当。
性格
この世に火炎地獄を作るため、見るもの全てに放火しようとする。
外見
毒蛇にまたがり、手に火のついた松明をもち、人、猫、蛇の三つ首の均整の取れた男の姿を取る。
人の頭の額には2つの五芒星が描かれており、その右手には、決して消えない松明(もしくは火の玉)を持っている。
また、猫の頭の代わりに子牛の頭を� �つこともあるという。
現れる時には、常に赤みがかった煙に包まれて出現する。
能力
火難をもたらすことができる。また、あらゆる分野において人を機知に富ませるとされていることから、炎のごとき意志と勇気を得ることができる。
しかし、不意に猛烈な放火の衝動に駆られることは覚悟しておかなければならない。
人々をそそのかすのが得意で、法律にも詳しいとされる。
炎と三つの頭、さらには猫という系譜からするとエジプトの女神バステトがルーツの一つではないかとされる。
アミィ
実体を持たず、砂煙などの形をとる変幻自在の悪魔。
炎火の砂漠に常に存在する竜巻は、アミィが姿を変えたものだと言われる。
名前
アミーとも呼ばれる。
地位
36の軍団を従える序列58番の� �獄の大総裁お呼び大総督で王族の一人。「炎の総統」と呼ばれる。
支配領域は、夜間の天蠍宮0度から10度。欺瞞・裏切り・悪意・誹謗を担当。
外見
炎と煙に身を包んで現れるが、命じれば炎の覆いを解き、魅力的な男性、もしくは干からびた小人の姿をとる。
能力
ハーデースと呼ばれる冥界(死者の魂が住むとされている陰湿な世界)で悠久の時を過ごしている。
占星術を司る悪魔とされ、人間の生命力と引き換えにそれを教える。その他、忠実な使用人を与えるともされる。
望む相手の欲情、欲望を密かに増大させる能力をも兼ね備えている。
天国への復帰を望んでおり、堕天から20万年後に天国へ帰り、7番目の王座を占めることを望んでいる。
ハウレス
豹の毛皮をまとう浅黒い肌の男の� �をとる。
炎火の砂漠に暮らしつつも、南方の草木豊かな丘と森に憧れを抱き、南方寄りに棲みかを定めている。
名前
フラウロスと呼ばれる。
地位
36の悪魔軍団を率いる序列64番の地獄の大公爵。「地獄の公爵」と呼ばれる。
支配領域は、夜間の磨羯宮0度から10度。愚行・猜疑心を担当。
外見
恐ろしく力強い豹の姿で描写され、命じれば目を光らせた恐ろしい表情の男に変身する。
能力
過去、現在、未来全ての真実を教えることができるが魔法陣の三角形の中にいないと必ず嘘をつく。
魔法陣の中にいれば喜んで世界の創造と彼自身や他の堕天使についてなど神学を語る。
敵を全て焼き尽くす力を持つ。
以前は能天使であったと解釈されている。
バティン
蛇の尾を持つ青白い� ��の男の姿をとり、自分や人を飛翔させる能力を持つ。
死や滅びを好み、北方の柵で囲まれた墓地との教会近くに棲んでいる。
名前
バシン、マティム、マルティム、バティムなどの名でも呼ばれる。
バティンの名はラテン語の「batha」に由来する。
地位
30の軍団を率いる序列18番の地獄の公爵。ルシファーの側近。「蒼白公」と呼ばれる。
支配領域は、日中の処女宮20度から30度。完成・成功・頂点・終点を担当。
性格
魔界の中でもかなり愛想が良い。
外見
召喚者の前に青ざめた馬に乗った、蛇の尾を持つ屈強な男の姿をとる。
能力
薬草や宝石の知識をもっており、その俊敏さを生かして、瞬間的に人間を別の所に連れて来ることができる。
素早さと愛想の良さにおいては魔界の� �でも並ぶ者はいないとまでいわれている。
魔界の業火に対する耐性はルシファーに次ぐとされ、火の源の深い区域を好むといわれている。
ベレト
真紅の服をまとう美々しい武将の姿をとる。
大変な洒落者で、毎日の水浴びが欠かせないために、砂漠で唯一のオアシスに棲んでいる。
名前
ベレス、ビレス、ビュレトと呼ばれる。
地位
80の軍団を指揮する序列13番の地獄の指揮官(爵位は不明)「狂乱王」と呼ばれる。
支配領域は、日中の獅子宮0度から10度。闘争・競争・大胆・猛進・を担当。
外見
白馬に乗って頭に王冠をのせた姿で現われる。猫達のオーケストラがその周りを囲んでいる。
能力
男女の仲を取り持つ力を持っている。
この悪魔は召喚されるのを嫌がっており、いつも怒っている。
天界の能天使、あるいは座天使の一人だった。
サミジナ
小さなロバの姿をとる。
生前、信仰を持たなかった霊を呼び出すことができる。
ムルムルとは近い能力を持つため仲が良く、近くで暮らしている。
名前
サミギナ、ガミジン、ガミュギュンと呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列4番の地獄の大公爵。「死霊の侯爵」と呼ばれる。
支配領域は、日中の金牛宮0度から10度。苦闘・労働・建築・貧困を担当。
外見
小さな馬またはロバの姿を取る。
人間の姿をとる時は、炎色の衣を着た、長く美しい髪をした女性の姿を取る。
能力
博学で、様々な知識を授けてくれる。、教養学に精通している。
死者の魂を呼び出して喋らせる降霊術に長けている。
海で死に、カルタグラ(魂の苦悩の意)と呼ばれる煉獄で苦しむ霊魂を召還者� ��前に出現させることができる。
霊魂はどんな質問にも明瞭に答え、命じられたことを全て終わらせるまで召還者の元に止まる。
ムルムル
グラシャラボラス
鷲の頭を持つ、腐りかけた犬の姿を持つ。
新鮮な血を好み、殺人者を擁護するという。
身体の腐敗を遅らせるため低音の沼地を棲みかにしている。
名前
カシモラル、グラシャ、グラキア・ラボラス、カールクリノラースとも呼ばれる。
地位
36の軍団を率いる序列25番の地獄の大総裁。虐殺者の総統にして導師。ネビロスの部下。
支配地域は、日中の人馬宮0度から10度。迅速・勇気・大胆・戦術・暴力を担当。
性格
血に飢えた殺戮者であり、殺人を嗜む。
外見
グリフォンのような翼をもった、巨大な犬(マルチー� ��だともいわれる)の姿をとる。
または学者のような服をきて、コウモリの翼と猟犬の牙を持った中年男の姿をする(牙のため人間の言葉を発音しにくいらしい)
能力
芸術や科学を中心に全ての学問、そして未来や過去に関する知識を持っている。
これらの教えを受けるためには人の命をささげる必要がある。常に血を求め人々に殺人を薦める。
人々を和解させたり仲たがいさせたりさせたり、人間の姿を見えなくする能力を持つ。
ネビロスが時々乗用に使う従僕らしい。
ビフロン
角を持つ美青年の姿をとる。
死体を自在に操る能力があり、生前の姿そのままに見せかけることができる。
サミジナの隣人である。
名前
ビフロンスと呼ばれる。
地位
26の軍団を率いる序列46番の地獄の伯� ��。「死者の伯爵」と呼ばれる。
支配領域は、夜間の巨蟹宮0度から10度。愚行・無礼・浪費・執着を担当。
外見
姿は不明だが、召喚者に命令させるまで魔物の姿でいる。
人間の姿をとるように命じられるまで、常に怪物の姿であり続ける。
人間の姿をとる時は、見目よい若者の姿、あるいは馬の体に腰蓑をつけた男性の姿を取る。
能力
博物学に詳しく、占星術や鉱物学、植物学に通じるとされる。
降霊術について技能を持ち、命令されれば霊からやあらゆる形での誘惑に耐えることができる。
怪奇現象を引き起こし、鬼火やロウソクを灯すといわれる。
死霊術だけではなく幻術にも長けている。
サミジナ
ブネ
ヒスイの鱗に覆われた三頭の龍の姿をとる。
死体を移動させる能� ��を持ち、戦いの荒野沿いの棲みかから、兵の死体を操って人々を驚かせる。
名前
ブーネと呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列26番の地獄の侯爵。「龍公」と呼ばれる。
支配領域は、日中の人馬宮10度から20度。安定・成功・勝利・回復を担当。
外見
人間と犬とグリフォンの三つの頭を持つドラゴンの姿を取る。
鋭い鉤爪は銀でできており、緑の鱗は翡翠だとされる。
甲高い声で話し、愛想が良い。
能力
人間を死に至らしめる呪文や様々な知恵、会話術を授けるという。人に会話の能力と英知を授け、死の呪文を支配する。
死したる者の居場所を自由に変え、死人を起きあがらせる。
墓地に自分の配下の悪魔を集めることができる。また墓地に悪魔を集まるのはブネの仕業だとされる。
言葉を使わず身振りで返事を返す。
ムルムル
碧の鎧と冠を戴き、グリフォンを従えた威厳ある姿をとる。
近くを彷徨う死者の魂を捕らえ、奴隷にすることができる。墓場で唯一の館に棲む。
名前
ムールムール、ムルムスとも呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列54番の地獄の大公。コンドルに乗った地獄の大公爵兼伯爵。「座天使の公爵」と呼ばれる。
支配領域は� ��夜間の処女宮20度から30度。怠惰・鈍重・損失を担当。
性格
異常なほどの執念で失われし雄姿の復活を画策している。
外見
グリフォンに乗った緑色の甲冑を装着した戦士の姿を取り、耳障りな声で話すと言う。
また無数のラッパ手を伴い、コンドルに乗った兵士の姿で現われ、冠をかぶり、ラッパの音で先導される。
周囲には常に数人の側近が存在し、歩みを進めると進軍ラッパを吹き鳴らして主の雄姿を称える事を忘れない。
能力
哲学の知識と死者の霊を呼び出し生者との会話を可能にする力を持っている。
堕天以前は座天使だったとされる。
フルカス
青い馬に跨った、長い白髪の老人の姿をとる。
地獄随一の知性を誇り、特に哲学においては並ぶものがいない。
王城の近くの墓地� ��住まう。
名前
フォーカス、フォラス、フォルカスとも呼ばれる。
名前の語源はラテン語のfurca(「フォーク」「絞首台」「カニの爪」)であると思われる。
地位
20の軍団を率いる序列50番の地獄の騎士。「刈除公」と呼ばれる。地獄の名高い総裁でもある。
支配領域は、夜間の獅子宮10度から20度。勝利・無愛想・高慢を担当。
性格
残忍な性格で、非常に博識。
外見
青ざめた馬に乗り、槍、あるいは鎌を持った老人の姿を取る。
人間の姿をとって現れる数少ない悪魔のひとり。
能力
哲学、論理、修辞学、論理学、天文学、手相学、占星術、火を使った占いなどの様々な知識を授けるとされる。
その武器により殺された者は、地獄で彼の奴隷になる。
魔界の古老の一人であると も伝えられ、見通せない事柄は一つも無いとされている。魔界の老賢者でもある。
その姿はオーディンの影響を何らかの形で受けたものだと考えられる。
アロセス
赤銅色に輝く鎧を身に着けた、獅子面の男の姿をとる。
最前線の砦沿いで戦っており、馬を並べて戦うベリトをことあるごとに支援している。
名前
アロケル、アロセル、アロケン、アッロケル、アロイエン、アッロケンとも呼ばれる。
地位
36の軍団を率いる序列52番の地獄の侯爵または大公。「戦士公」と呼ばれる。
支配領域は、夜間の処女宮0度から10度。勤勉・単純労働を担当。
性格
どちらかと言えば、潔癖症。召喚にも独自の規則で応答する。
外見
炎のような瞳を持つ赤い獅子の顔をした戦士で、肌は赤い黄金のように光り、輝く鎧に身を包んで巨大な戦車に乗っている。
荒野にとどろく荒々しい声を発する。また、その知的な声には荘厳な響きがあるとも言われている 。
能力
瞳を覗き込んだものは自分の死に様が見え、そのショックでしばらく眼が見えなくなるという。
人知を超えた知識を有し、占星術、文法、論理学、修辞学、算数、幾何学、天文、音楽などの各種文芸に通じているとされる。
有能な使い魔をも与えてくれる。
ベリト
イポス
ガチョウの頭と足に兎の尻尾を持つ天使の姿をとる。
甘く美しい声を持ち、その歌声に魅了されたものは気分が高揚し、好戦的になるという。
名前
イペス、アイペロス、アイペオス、アイポロス、アイポロル、アイペウスと呼ばれる。
地位
36の軍団を率いる序列22番の地獄の指揮官。「愚者の貴公子」と称される。地獄の王族で伯爵。
支配領域は、日中の天蠍宮0度から10度。死・損失・失望・悲� �を担当。
性格
好戦的な性格で全てを争いで片付けようとするやっかいな性格。
外見
天使と悪魔の姿を使い分けるとされ、ウサギの牙が生えたライオンの頭にアヒルの足を持つ天使の姿、あるいは頭と足がアヒルで胴体がライオン、尾がウサギの悪魔の姿を取る。
ライオンは大胆さや勇気を、ウサギやガチョウはその迅速さを表している。
能力
現在・過去・未来を見通し、特に未来について聞かれれば真実を教えてくれるという。
人間に才能と大胆さを与え、優れた発想力と迅速な行動力を行うことができる。
その性格ゆえに周囲にいる者まで攻撃的な気分にさせてしまう。
エリゴス
黒ずくめの騎士の姿をとる悪魔。
金の亡者で、戦場荒らしのためにこの地に身を置く。
蓄えた宝は東軍の最� �にあるテントの中に隠している。
名前
エリゴル、アビゴルとも呼ばれる。
地位
60の軍団を率いる序列15番の地獄の公爵。「騎士心公」と称される。
支配領域は、日中の獅子宮20度から30度。勇気・対立・障害を担当。
外見
黒い鎧に身を包み、右手には、どんな印かこの世の者には分からない印が書いてある軍旗のついたランス(馬上で使う突撃用の槍)を持ち、左手には王笏、或いは毒蛇を持ち黒い戦馬に乗って現れる。
能力
未来を予見する力を持ち、召喚者を軍事的に助力するとされている。戦争についての秘密に関するあらゆる質問に答える。
他説では、財宝の隠し場所を教えてくれたり、甘い恋愛を召喚者に与えるとされる。
オセ
赤い毛皮に緑の眼を持つ、巨大な豹の姿を取る。人肉を好み、倒れた兵士を餌食にする。
王城の真下を流れる水路を用いて、海の友人と文を交わす。
名前
ヴォソとも呼ばれる。
オセという名前はラテン語で「口」を意味する「os」または「嫌う者」を意味する「osor」に由来すると言われる。
地位
30の軍団を率いる序列57番の地獄の大総裁である。「豹総統」と称される。
支配領域は、夜間の天秤宮20度から30度。善・豊潤・安楽・豊富を担当。
性格
凶暴で召喚した人間を食い殺そうとする。
外見
大きく優美な豹の姿をしていて、深紅の斑が入った緑の目をしている。暫くすると男性の姿へ変わる。
その姿はロバに乗る男である。
能力
神に関する質問に答え、秘密を暴く力をもつ。
人を望む姿に変える力を持っており、人を� ��覚によって惑わしたり、発狂させたり、隠された秘密や品物を見つけ出す力がある。
ただし凶暴で呪文によって従属させないと食い殺される危険性がある。
北欧神話のフレイヤの夫であるオズが原形であると推定されている。
このオズはオーディンと同一視されるため、この悪魔はオーディンの堕落した姿ともいわれる。
森の中の小屋を購入する方法
サブノック
錆びた鎧を身に着けた戦士の幽霊の姿をとる。
その爪に傷つけられたものは、傷口が腐敗し死に至るという。
捕らえた捕虜を絞首刑で処刑している。
名前
サブナク、サブナッケ、サブラク、サルマクと呼ばれる。
地位
50の軍団を率いる序列43番の地獄の大侯爵。「堕落の侯爵」と称される。
支配領域は、夜間の双児宮0度から10度。鋭敏・衝動・狭量・制約を担当。
外見
青白い馬に乗り、獅子の頭部を象った豪奢な兜を頂いた獰猛な戦士の姿を取る。
人間の姿をとる時は、二頭の馬を連れた女性の姿を取る。
能力
彼が負わせた傷は化膿して蛆がたかり、直ることがないとされる。また逆にどんな傷� ��癒すことができるともされる。
築城術に精通しており、何もない場所からあっという間に城砦を築き上げる能力を持っている。
高塔、城の建設、それらを要塞化させる技術を有している。また軍事力や使い魔を与えたりする。
戦争準備を手伝う事であり、その戦に加勢する事は極めて稀である。
他説では人間を石に変える力があるとされる。
ダンダリオン
ローブを着た老人の姿をとる。
百の頭を持つと言われ、その顔は常に変化し続ける。
無駄な戦いを避けるため、西の天幕の中に引きこもっている。
名前
ダンタリアンと呼ばれる。
地位
36の軍団を率いる序列71番の大公爵。「異相の公爵」と称される。
支配領域は、夜間の双魚宮10度から20度。善・寛大・善良ゆえの愚鈍を担当。
外見
人間の姿で現われるが、その顔が常に老若男女、様々な風貌に変化して定まらない。
右手に分厚い一冊の本を手にしている。それには全ての生き物の過去、現在、未来に渡る思考が書かれている。
しかしダンタリオン以外には何が書いてあるのかは読めない。
能力
あらゆる芸術と 科学に関する知識を教えてくれる他、人間の心を読み取るのも上手く、他人の心の内も的確に教えてくれる。
人の心の動きを映画のように映し出して他人に見せることが出来る。
バラム
人、牛、羊の三頭を持つ醜悪な巨人の姿をとる。
動きが遅いため乱戦に向かず後方で控えており、捕らえられてきた捕虜をギロチンで処刑する。
名前
バランと呼ばれる。
地位
40の軍団を指揮する序列51番の大いなる力強き王である。「恐怖王」と呼ばれる。
支配領域は、夜間の獅子宮20度から30度。威嚇・苦闘・小勝利を担当。
外見
牡牛、牡山羊(ないし牡羊)、人間の三つの頭を持ち、尾は蛇になっており、熊に乗り片腕に鷹をとまらしている。
能力
馬の声で語り、過去と現在と未来について正確� ��答えを述べる。
人を不可視にさせるが、召喚者自身の身体が透明になったのではなく、バラムによって召喚者の頭脳の働きが格段に上昇し、敵対者の行動を手にとるように予測できるからである。
その為、あたかも姿が消え去ったかのように見える
天上では主天使の階級だった。
ハルパス
漆黒の羽を持つ、巨大なハゲワシの姿をとる。
腐肉を好んで食べるため、腐敗の力を持つレラィエの側に棲む。
棲みかは戦いの最前線である。
名前
ハルファス、マルススとも呼ばれる。
地位
26の軍団を率いる序列38番の地獄の伯爵。「死と破滅の伯爵」と呼ばれる。
支配領域は、夜間の白羊宮10度から20度。高慢・高貴・富・権力・うぬぼれ・無礼を担当。
性格
好戦的な性格で、人に戦術を教えたり大要塞を建築するというが、起こされた戦いを楽しみ、自ら剣をもって相手を切り殺し、その戦いで死んだ人の血肉を食らう。
外見
剣を有した黒いハトの姿を取る。その目は血のごとく赤いといわれ、死臭を伴ったしわがれた声で話すとい� ��。
必要に応じて人の姿をすることもあり、足首から太ももまで露出した衣装の女性になるといわれる。
能力
戦争の専門家であり優れた戦略家でもある。戦争に関連した能力(例えば弾薬と武器に満ちた町をを造る力)を授ける。
その能力は戦争を構成する総てに渡っている。防衛線たる築城、塔の建設は朝飯前であり、戦争に必要な武器防具、現代戦においては弾薬さえも調達が可能である。
マルファスと同一視されることがある。
レラィエ
ベリト
金の冠をかぶり、赤い馬に跨った大柄な戦士の姿をとる。
敵陣営のハルパスとは好敵手であり、ベリトもまた荒野の最前線を棲みかとしている。
名前
ベアル、ボルフライ、ボフィとも呼ばれる。
地位
26の軍団を率いる序列28番の地獄の侯爵。「残虐公」、「恐怖の公爵」と呼ばれる。
支配領域は、日中の磨羯宮0度から10度。放浪・ 不満・躁鬱を担当。
性格
裏表のある性格。大変な二枚舌で、通常嘘しか言わない。
外見
赤い馬に乗り、金の冠を被った赤い兵士の姿を取る。顔は古傷のあとで覆われ、黒い顎髭をはやしている。
異形のオーケストラがその周りを囲んでい現れる。
能力
男女の間を取り持つ能力を持っている。
錬金術に詳しく、あらゆる金属を黄金に変える力を持つ。ほかにも、過去と未来の知識を人間に与える。
人間に高い地位を与えそれを不動のものとすることができる。歌手の声を明瞭で鋭いものにしたりもする。
召喚されることを嫌がる。
ハルパス
レラィエ
緑の短衣をまとった狩人の姿をとる。
ダンダリオンを尊敬しており、巨大な弓を武器に戦いを好まぬ彼を守るように、側で暮らして いる。
名前
レラエ、レライ、レラジェ、レラージェ、レライハ、オライと呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列14番の地獄の大公爵。「射手の侯爵」と称される。
支配領域は、日中の獅子宮10度から20度。闘争と勝利・愛・快楽を担当。
外見
緑の装束を纏い弓を持った狩人の姿で現われる。
能力
敵の負った傷の治癒を遅らせる、あるいは全く治らなくしてしまう能力、また反対に負傷を食い止める能力、および争いを起こす力を持っている。
戦闘だけでなく、さまざまな競技も愛するという。あらゆるスポーツに精通する。
この悪魔が十二宮の射手座に属すると言う人もいる。
またバルバトスの別名ではないかとも推測される。
ダンダリオン
アンドロマリウス
腕に毒蛇を巻き、黄金の衣をまとう貴族の姿をとる。
盗まれたものの位置を知り、盗人を捕らえる力があるため、二つの宝物この主語を任されている。
地位
36の軍団を率いる序列72番の地獄の公爵。「正義の伯爵」と称される。
支配領域は、夜間の双魚宮20度から30度。親切・寛容・奔放・浪費を担当。
外見
片手に蛇を巻きつけた男の姿を取る。
能力
窃盗と関係が深く、盗まれた品物を取り返してくれたり、犯人の正体を教えてくれたりする。
また、秘密の取引や財宝の隠し場所を知る能力を持っている。
ヴァレフォーレ
双頭の獅子の姿をとる。
砦中央の物見塔の側に棲み、警護の一端を受け持つ。
戦いの荒野沿いに棲むのは、分捕り品を横流しさせるため である。
名前
ウァレフォル、ヴァラファール ヴァレフォル、ヴァレファル、マレファルと呼ばれる。
地位
10の軍団を率いる序列6番の地獄の公爵。「盗賊の公爵」と称される。
支配領域は、日中の金牛宮20度から30度。空手形・詐欺・失望・悲惨・欠乏を担当。
性格
手癖が悪く、盗賊と親しい。
外見
ライオンかロバの頭、ガチョウの脚、ウサギの尻尾を持った姿を取る。
人間の姿となるときは、白い鞭を持った色の浅黒い男性になり、馬と牡鹿と子牛を連れている。
天使の姿で現れる事もある。
能力
盗賊と関連の深い悪魔とされており、人々を盗みに働くように誘惑したり、泥棒と和解させることができる。
オカルト的な医学の知識と人間を色々な動物に変えてしまう魔術に詳しい。
才気と大胆さを与えるが、助けてくれるとは� �らない。
天使の姿で現れる事もあるが、かつての天界での地位はもとより、いつ堕天・降天したのか、そもそも天使だったのかすら分からない。
キメイエス
黒炭色の肌を持つ悪魔。
馬や鎧も黒一色を好み、他のものは身につけない。
物見塔と友人のセーレを同時に守護する事を自らに任じている。
名前
キメジス、キメリエス、キメエス、キマリスとも呼ばれる。
地位
20の軍団を率いる序列66番の地獄の侯爵。「暗黒大陸の侯爵」と称される。
支配領域は、夜間の磨羯宮20度から30度。偏見・強欲・猜疑を担当。
外見
黒馬に乗った黒人の戦士の姿で現われる。
能力
財宝の場所を知り文学や言語に通じている。
勇猛な心を与える他、召喚者が紛失した物や財宝のありかへ案内す� ��といわれる。
また、アフリカ全ての悪霊も治めているため、アフリカに関する知識に詳しいとされる。
セーレ
ザガン
鷲の翼を持つ牡牛の姿をとる。
知性が高く、王城沿いの棲みかで錬金術の研究には励んでいる。
荒々しいキメイエスを嫌い、隣り合うのを避けている。
名前
ザガム、とも呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列61番の地獄の大王、もしくは総裁。「有翼王」と称される。
支配領域は、夜間の人馬宮0度から10度。暴力・貪欲・横柄・圧力を担当。
外見
グリフォンの翼を持った、聖ルカのシンボルである牛の姿で現れる。
人間になる場合、黒・赤・白の3つの胴体を持った男性の姿になる。
能力
水をワインに、ワインを血に、金属を硬貨に変える錬金 術の力を持っている。
また愚者を、賢人にする力を持つ。
キメイエス
シャックス
巨大な家鴨の姿をとる悪魔。
他者の理解力を奪い、家畜同然に変える能力を持つ。
物見塔を守る番人の一人で、主に塔の西側の警護を任されている。
名前
シャクス、スコックス、チャックスと呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列44番の地獄の公爵兼大候爵。「掠奪公」と称される。
支配領域は、夜間の双児宮10度から20度。重荷・抑圧・苦労・辛抱を担当。
性格
嘘を好む。
外見
大きなコウノトリの姿で現れる。人間の姿をとる事は無い。
能力
悪霊の見張っていない黄金の隠し場所を教えてくれたり、召喚者に敵対する人間の声や視力・聴力を奪ったりする。
また地獄で使� ��ためによく馬や金を略奪する。ただし、1200年後に、しかも命じられた時にだけ返す。
召喚者が望むいかなるものをも盗み出すことが可能であり、また、それを人知れず戻すことも可能である。
一度にたくさんの命令を出しても全てに従い、そつなくこなす。
召喚者には従うと自称するが、魔法の三角形の外にいる時は嘘ばかり言い、三角形の中に閉じ込められると、超自然的事柄に関して本当のことを言う。
セーレ
金髪に水色の瞳を持つ、美しい悪魔。
大人しそうな外見と裏腹に好奇心が強く、三人の従者と共に毎日のように英知の泉を観察している。
名前
セエレ、セイルとも呼ばれる。
地位
26の軍団を率いる序列70番の地獄の悪魔(爵位、軍団の数は不明)。「願いの貴公子」と称され� ��
地位は王子であり東方の王であるアモンの配下である。
支配領域は、夜間の双魚宮0度から10度。移動・探求を担当。
性格
誠実であり、どんな無理難題でもセエレは忠実に果たす。
外見
翼の生えた馬に乗ったトウモロコシ色の長髪の美しい男の姿を取る。
能力
何でも出来る天才で、不可能なことは存在せず、しかも瞬きするだけでそれを行うという。
また、そばにいる人間に幸運をもたらす能力があるので彼が特別何をしなくても彼を呼び出した人間には幸運が訪れるという。
一説によると、一瞬で地球を一周するスピードを持ち、大量のモノを一瞬で運ぶことが出来る。
アモン
デカラビア
炎の五芒星に護られた、青く輝く星の姿をとる。
宝石に秘められた魔力を吸い取る力があり、王城の側にある水晶群の中で生活している。
地位
30軍団を従える序列69番の地獄の大公爵。「五芒星内の侯爵」と称される。
支配領域は、夜間の宝瓶宮20度から30度。優柔不断・裏切り・降伏を担当。
外見
円に浮かぶ五芒星の無機質な状態で出現するが、命じられれば人間の姿もとる。
ただその場合は裸の男で出現し、召還者が何か服を着せない限りそのままでいるという。
能力
植物や鉱物の事柄に詳しく質問には何でも答えてくれる。
また使い魔として鳥の姿 をした精霊を貸してくれるともされる。
ハアゲンティ
金の角と鷲の翼を持つ、赤い牡牛の姿をとる。
物見塔周辺の警護をになう四柱の一員。知性が高く、棲みかが近くの英知の泉の悪魔とも交流を持つ。
名前
ハーゲンティ、ハゲンティ、ハゲニトと呼ばれる。
地位
33の軍団を率いる序列48番の地獄の大総裁。「有翼総統」と称される。
支配領域は、夜間の巨蟹宮20度から30度。迅速・狩猟・追跡を担当。
外見
グリフォンの翼の生えた牡牛の姿で現われる。
人間の姿を取る時は、弓矢を持った男、あるいは赤い肌をした黒髪の男の姿になる。
能力
あらゆる物事を召喚者に教える事ができ、黄金や極上の葡萄酒を作る技術を与えてくれる。
水をワインに、ワインを水に変える能力を� ��しており、これは金運を自在に操れる。
ベリアル
黄金の天使の姿をとり、地獄で最も優雅で美しい悪魔と言われる。
美しいものを好み、宝物庫側の彼の棲みかには大量の宝があふれかえっている。
名前
ベリルとも呼ばれる。
ヘブライ語で「無価値なもの」、「悪なす者」、「卑しい者」、「邪悪な者」という意味。
地位
50の軍団を統率し、序列68番の地獄の大王とされる。自分に服従する危機は必ず救ってやる。
「偉大なる公爵」、「虚偽と詐術の貴公子」、「炎の王」、「敵意の天使」、「隠れたる賄賂と暗殺の魔神」と称される。
トルコの地獄の全権大使だとされている。一般的にはサタンに次ぐ地位にある堕天使の一人とされる。
支配領域は、夜間の宝瓶宮10度から20度。支配・� �抱・労働を担当。
性格
地獄の王達の中でも彼ほど放埒に溺れ、悪徳そのものの魅力に取り憑かれた者はいないとされる。
話しぶりは温和で、そこはかとなく気品の感じられる明朗な声である。
外見
炎の戦車に乗った天使の姿で現れる。一説によると、角の生えた天使、首が2つある天使、2人の天使の姿で現れる時もある。
最も放埒で卑猥な堕天使と評されたが、容姿の端麗さにおいても彼を凌ぐ者はいなかった。
能力
人間に高い地位を授ける能力を持っている。寵愛をもたらし、友情を長続きさせ、有能な召使を世話をさせる。
偽り、ねたみ、破壊、患難、捕囚、欠乏、混乱、荒廃などに敏感に反応し、人間を誘惑して堕落の道に引きずり込み、その魂を自分のものとする。とくに姦淫、富裕、聖域を汚 すことは「ベリアルの三つの網」と言われる。
かつては力天使で、その頃はサタナエルと呼ばれ、その名は『神の使い』という意味がある。
人間の女性と交わり、ネピリムを産ませているが、その罪により天には帰れず、堕天使となった。
ソドムとゴモラに背徳を持ち込んで、滅亡の原因を作ったともいわれている。
シドン(フェニキアの都市。現在のサイダ)で崇拝された。
マルファス
黒いビロードの衣装を身に着けた、見目良い紳士の姿をとる。
建設物に詳しく、棲みかである財宝の砦の物見塔も彼が作り出したものである。
名前
ハルファス、マルトゥスと呼ばれる。
地位
40の軍団を率いる序列39番の地獄の大総裁。「詐欺師の総統」と称される。
支配領域は、夜間の白羊宮20度から30度。
理性的能力・推論・不安定を担当。
外見
手に鏝(こて)を持ち、直立した大きな黒い鳥、あるいはカラスの姿で現れる。
人間に化ける時は、高価な宝石をちりばめたベルベットの衣装を着た、浅黒い肌の男の姿になる。
また、緋色の衣をまとった落ち着きのない男の姿を取る。
その場合、酷いしわがれ声で喋る。
能 力
建築、建造の能力を持っているとされる。ソロモン王の都市造営に協力した悪魔だともされる。
主に呼び出した術者の戦いに関する手助けをする。
同じ72柱の一人である、ハルパスと同一視されることがある。
アムドゥシアス
魔界の一番南東に住居を構える、ユニコーンの姿をした悪魔。
あらゆる楽器を弾きこなす能力を持つ。
隣人のモラクスは彼の音楽の一番の信奉者。
名前
アムドゥスキアス、アムドゥキアス、アムブスキアスと呼ばれる。
地位
29の軍団を率いる序列67番の地獄の偉大にして強力な公爵。「一角公」と称される。
支配領域は、夜間の宝瓶宮0度から10度。悪意・中傷・虚言・忘恩を担当。
性格
音楽的な性格を持つ悪魔とされ、召喚者が望めば、音楽会を開くといわれる。
外見
銀色の一角獣か、一角獣の頭を持った人間の姿を取る。
人間の姿を取る時は手に鞄を持ち頭をたれた男の姿、あるいは白い顎鬚を生やした背の高い痩身の男になる。
能力
オーケストラの存在 なしにトランペットをはじめ、使い魔の楽隊を率いて、いかなるところでも美しい音楽を鳴らす。その音楽で木々は彼の音にあわせてお辞儀をする。
また、求めに応じて木々を曲げたり倒したりもでき、優れた使い魔を提供したりもする。
楽器演奏にとどまらず、ダンス、歌唱、作曲にまで及ぶ。他にも、芸術一般がその範囲と定義されている場合もある。
モラクス
アンドレアルフル
美しい大孔雀の姿をとる。
占星術と天文学の大家であり、星の動きからあらゆる天災を読みとれる。
巨大な望遠鏡を使い、日々観測に余念がない。
名前
アンドレアルフス、アンドレアルと呼ばれる。
地位
30の軍団率いる序列65番の地獄の侯爵。「美貌候」と称される。
支配領域は、夜間の磨羯宮1� ��度から20度。創造・建築・賢明・利己性を担当。
外見
美しく大きな孔雀の姿をしているが、人間の姿で現われることもある。
人間の場合、猿と熊を連れた牛飼いの姿を取る。
能力
数学、幾何学、天文学に関する知識を教授してくれる。
人間の生贄があれば、人間を鳥の姿に変えて、空を飛べるようにもしてくれる。
アンドレアルフルと接触した召喚者は、アンドレアルフルの発する強力な魔力によって、否が応でも神経を過度に敏感にさせられるのである。その過剰のほどは、ほんのささいな出来事にも恐怖心を煽られ、事によってはノイローゼ等の精神症を引き起こす場合もある。
ヴァプラ
血の色のたてがみと鷲の翼を持つ褐色の獅子。
工芸技術に優れ、宝物を作ることが得意だが、側に暮らす砦の住人の底なしの物欲をあざ笑っている。
名前
ヴァピュラ、ウァプラ
地位
36の軍団を率いる序列60番の地獄の公爵。「獅子公」とも呼ばれる。
支配領域は、夜間の天蠍宮20度から30度。泥酔・虚栄・怒り・暴力・放蕩を担当。
外見
グリフィンの翼をもった獅子の姿で現れ、たてがみは赤く、深い叡智を秘めた緑色の瞳をしている。
人間の姿になるように命じられると、馬の頭を持つ人間の姿になる。
能力
指先の熟練を要する仕事や、哲学に関する技術を教授してくれるという。
哲学の理解力や工芸と専門職のあらゆる知識を授け、機械に関する技術を向上させた� ��することが出来る。
ヴァラク
天使の羽を持つ子供の姿をとる。
威圧的なソラスと、お節介なアムドゥシアスを嫌い、隣接を避けている。
温厚なブエルには懐き、側に暮らしている。
名前
ウァラク、ヴァル、ヴォラク、ヴォリク、ワルと呼ばれる。
地位
30の軍団を率いる序列62番の地獄の大総裁。「龍総統」と称される。
支配領域は、夜間の人馬宮10度から20度。寛大・好奇心・虚栄を担当。
外見
天使の翼のある愛らしい少年の姿をしていて、赤い二つ首のドラゴンにまたがっている。
能力
あまり賢くはないが常に真実を話し、全ての爬虫類を支配し、隠された財宝を探り出す能力がある。
また蛇の隠れ家を教えることもあるという。
努力をしないでも召喚者の欲するものを 入手できる。その効力は物質のみならず、抽象的な事柄でも構わない。
ソラス
アムドゥシアス
ブエル
ヴィネ
海沿いの焼却炉に棲む獅子の頭を持つ悪魔。
隣人のロノヴェに憧れを抱いており、ロノヴェがグシオンを慕っていることに激しく嫉妬している。
名前
ヴィネア、ウィネと呼ばれる。
地位
19の軍団を指揮する序列45番の地獄の伯爵。「獅子頭王」と称される。
支配領域は、夜間の双児宮20度から30度。破滅・無礼・侮辱・粉砕を担当。
外見
毒蛇を手に持ち、黒い馬にまたがったライオンの頭を持つ男の姿で現われる。
人間の姿をとる時は、鎖帷子(くさりかたびら)を着込み、弓と矢で武装した男の姿になる。
能力
戦乱を暗示する力を持 っており、堅固な要塞や塔を築いたり、他の者が立てた壁や建物を嵐を起こして破壊してくれる。
また召喚者が他の魔術師に対抗するために重要な要素となる、他の魔術師の名前を明かしてくれるただ一人の悪魔だとされる。
その他にも魔法の存在を完治する能力や、過去、未来、現在にわたる全ての秘密に関する知識を持っているともされている。
他説によると、川を増水させることができるとされている。
ロノヴェ
グシオン
オリアス
筋骨隆々とした、軍馬に乗った武人の姿をとる。
星の動きを閉める人の運命を読み取ることができ、住まいである館も観測用に工夫されたつくりである。
名前
オリアクスとも呼ばれる。
地位
30の軍団を指揮する序列59番の地獄の公爵。 「星幽侯」と称される。
天界における支配地域は、夜間の天蠍宮10度から20度。無礼・忘恩・僭越を担当。
外見
尾が蛇で、前足に二匹の蛇を絡ませた、戦馬に乗ったライオンの姿をしている。
能力
占星術に通じており、何の苦労もなく一瞬で人間に占星術を覚えさせる、という便利な能力を持っている。
また、その他にも人を望みの姿に変身させる力、敵に愛顧を生じさせ和睦させる力などももっているとされる。
さらに召喚者に権威と高い地位を用意することも可能である。
グシオン
サフラン色のローブを身に着けた壮年の賢者の姿をとる。
地獄で一番の知恵者と称えられ、知識の象徴たる英知の泉の守護者を任せられている。
名前
グーシオン、グソイン、グサインとも呼ばれる。
地位
40の軍団を指揮する序列11番の地獄の公爵。「賢明公」と称される。
天界における支配領域は、日中の巨蟹宮10度から20度。豊潤・多量・成功・快楽を担当。
外見
サフラン色か紫色のローブを纏った体格のいい男性とも、人面の猿の姿を取るともされる。
能力
あらゆる質問、特に過去と未来に関わる質問に答えてくれる。
術者の知的能力そのものを伸ばす能力がある。これは、元々ある能力を引き出すの� ��、もしくは魔力によって能力そのものを授けるのかどちらかは分かっていない。
人の敵意を好意に変える力を持っているとされる。 壊れてしまった友人関係や恋人との中を修復してくれるだけでなく、さらに深めることも可能であろう。
ソラス
銀の爪と赤く濁った眼を持つ大鴉の姿をとる。
薬草や鉱物の用法に詳しく、中央の泉の周りでグシオンの助言を受けながら、研究を続けている。
名前
アロケル、アロセル、アロセス、アロケン、アッロケル、アロイエンとも呼ばれる。
地位
36の軍団を率いる序列52番の地獄の侯爵、または大公とされる。「戦士公」と称される。
天界における支配地域は、夜間の処女宮0度から10度。勤勉・単純労働を担当。
性格
エコロジストで酷く無駄を嫌い、あまりに無駄が多い召喚者のは手酷い仕置きを与えられ、ずさんな性格を戒められるとされている。
その為、潔癖症と思えるような召喚者の召喚に応じる統計もあり、彼の性格を表す結果となっている。
外見
燃え盛る瞳を有するライオンの頭を持った、馬に跨った偉丈夫の戦士の姿を取る。
独特の大きくかすれた声で喋るために一度その声を聞いたものは、あまりのおぞましさに二度とその声を忘れることが出来ないとも伝えられている。
能力
人知を超えた知識を有する悪魔であり、天文学と教養学についての知識を召喚者へ授けると伝えられている。
さらに、召喚者が望めば有能な使い魔をも与えてくれるとも伝えられている。
グシオン
ナベリウス
三つ首の黒い怪鳥の姿をとる。噂を操る能力がある。
自分の能力を馬鹿にしているモラクスを嫌って、争いを避けるため離れた場所で暮らしている。
名前
ケレブス、ケレベルス、ナベルスとも呼ばれる。
ケルベロスが原型。
地位
19の軍団を率いる序列24番の地獄の侯爵。「勇猛候」と称される。
天界における支配地域は、日中の天蠍宮20度から30度。幻滅・欺瞞・狂言を担当。
軍においては少将、及び軍務総監の地位にある。
外見
黒い鶫か雄鶏かカラスの姿をしているが、三つ首でどこか鳥類を思わせる人間になることも出来る。
とても特徴的なしわがれ声で話し、円を描いて羽ばたく様は、実に勇壮で美しい。
人間の場合、貴族風の衣服を纏った姿で現れる。
能力
論理学や修辞学を教授し、雄弁や愛嬌の才を与え、失った栄光を取り戻してくれるという。
また、悪魔召還に欠かせないアイテム「魔法の手」(死刑囚の手を乾燥させロウや防腐剤に浸けた物)を手に入れるのを助けてくれるという。
モラスク
ブエル
白銀の肌にルビーの瞳を持つ半人半馬の姿をとる。
グシオンとボティスの助言を受けながら、人間の肉体を改造する危険な研究を行っている。
名前
ブエルの名前の由来は不明であるが"Buer"(現ゲルゼンキルヘン)という古都がドイツのヴェストファーレンにあった。
地位
50の軍団を率いる序列10番の地獄の総裁。「星辰総統」と称される。
天界における支配領域は、日中の巨蟹宮0度から10度。調和・喜び・笑い・精妙を担当。
地獄の第二階級の長官。
外見
ヒトデの姿で現われる。
もしくは、ヒトデから連想したであろうライオンの頭から放射状に5本の足が生えた姿を取り、人間の姿にはならない。
星のように輝く肌をしたケンタウロスの姿で現れると いう。
能力
自然哲学、道徳哲学、論理学や全ての薬草の薬効を教え、全ての弱った人、特に男性を癒し、よい親友を与える。
触れるだけで、あらゆる怪我と病を治す事が出来るとされる。その治癒能力は肉体的なそれよりも、むしろ精神的な疾患についてその効力を最大限に発揮されるという。
なお、ブエルの力で病が癒えた者は生涯、星に祈り、苦境にある者を助ける責務を負うとされる。
良い召使いを紹介するといわれているが、これは彼の配下の使い魔を貸してくれるということであろう。
アレイスター・クロウリーが友人の病を治すのに召喚した。
グシオン
ボティス
フォラス
筋骨隆々な肉体に、柔和な笑みを浮かべた男の姿をとる。
魔術に関する知識に優れ、グシオンと王城の協力を得て、日々研究を続けている。
名前
フォルカス、フォラシスとも呼ばれる。
地位
29の軍団を率いる序列31番の地獄の騎士にして総裁。「刈除公」と称される。
天界における支配領域は、夜間の獅子宮10度から20度。勝利・無愛想・高慢を担当。
性格
極めて残忍で、彼の武器により殺された者は、地獄で彼の奴隷になる。
外見
白髪で長い髭を生やした老人か、青ざめた馬に乗り槍を手にした老人の姿で現れる。
能力
石や薬草の知識に詳しく、論理にかか� �る事柄や医学を召喚者に授けるといわれる。また、人間の姿を見えなくする力をもつ。
他説では、占いや修辞学、人間を器用にしたり雄弁にしたりすることもできるとされる。
このフルカスの姿は北欧神話における主神オーディンに酷似している。その姿はオーディンの影響を何らかの形で受けたものだと考えられる。
グシオン
ボティス
鋭い二本の角を持つ大蛇の姿をとる。
透視能力を持つため、鉱物の研究を続けるソラスの側に棲み、地中の鉱物の場所を教えるなどして助けている。
名前
ボーティスとも呼ばれる。
地位
26の軍団を率いる伯爵とも、60の軍団を率いる序列17番の地獄の総裁もしくは大公ともされる。「醜悪伯(総帥・大公とする説も有る)」と称される。
天界における支配地域は、日中の処女宮10度から20度。物質の獲得・相続・貪欲を担当。
外見
蛇の姿で現われるとされる。命じれば人間に似た姿をとることもあるが、その場合は大きな牙と二本の角が生えた人間の姿になるという。
能力
過去や未来についての全てを語り、知識を与える。また、敵同士を一時的に和� �させる力があるという。
ソラス
マルバス
黄金の色の肌に乱れた黒髪を持つ若い男の姿をとる。
機械や建築の知識に優れ、彼が建てた党は地獄で1、2を争う高さ。
ロノヴェの隣人である。
名前
バルバス、バルバスンと呼ばれる。
地位
36の軍団を率いる序列5番の地獄の長官であり、大総裁。「封印の総統にして導師」と称される。
天界における支配領域は、日中の金牛宮10度から20度。権力・影響・地位・高貴・支配を担当。
外見
猛り狂う黒い鬣の獅子で描かれ、召還者の前では人の顔になる。人型にもなれ、その時は金の肌を持つ黒髪の男になるという。
能力
人に様々な隠された事柄や秘密のことについて真実を教えてくれる。また、病気を起こし、それを癒すこともできる。
彼のタリス� ��ンを用いれば敵の秘密や急所、思い人の秘密の事柄について勘でピタリと言い当てることができる。
人を様々な姿に変えることもできる。
ロノヴェ
モラクス
人の頭を持つ牡牛の姿を取る。
醜怪な外見と裏腹に魔石、薬草、天文などに造詣が深い。
アムドゥシアスと仲がよく、彼の館の側に棲んでいる。
名前
フォラクス、フォルファクス、マラクス、フォライーとも呼ばれる。
地位
36の軍団を率いる序列21番目の伯爵にして総裁。「地獄の伯爵」と称される。
天界における支配地域は、日中の天秤宮20度から30度。休息・終戦・静謐・安楽を担当。
外見
男の顔を持つ大きな雄牛のような姿で現れるという。
能力
天文学やその他のリベラルな科学に精通させ、使い魔� �与え、薬草や宝石が持つ力についても詳しくさせる能力がある。
悪魔に貶められたアンモン人の神「モロク」をモデルとすると思われる。
アムドゥシアス
ロノヴェ
赤い霧に包まれた、神々しいまでに美しい少年の姿をとる。
詩と文学の大家であり、甘美な言葉を操る。
泉にも沢山の信奉者を持つと言われている。
名前
ロノウェ、ロネヴェ、ロンウェ、ロノベとも呼ばれる。
地位
19の歩兵隊を指揮する序列27番目の地獄の侯爵か伯爵。
天界における支配地域は、日中の人馬宮20度から30度。残虐・利己心・過剰を担当。
外見
召喚者の前に現れるときの姿は様々な説があり不明だが、魔物めいた姿ないし赤い霧のような姿をしており、として描かれる事が多い。
召還者が望めば人間の姿もとる。
能力
己の表現すべき言葉、自己表現を司る。
外国語や魔術用語に詳しいとされ、色々な国の言葉 と修辞学に関する知識を与えてくれたり、召喚者に忠誠な使用人を与える。
また、召喚者に敵対する者の心に好意を生じさせ、友人の愛顧を強める力をもつとされる。
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