2012年4月2日月曜日

ジュンク堂書店 池袋本店トークセッション情報


ジュンク堂書店池袋本店 「JUNKU 連続トークセッション」

■会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて
■定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)
■入場料 1000円 (ドリンク付)
■受付 お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。
お問い合わせ 池袋本店 TEL03-5956-6111

トークセッション詳細情報

『鴎外の恋』

六草 いちか(フリーライター)

■2012年4月5日(木)19:30〜

『舞姫』エリスのモデルとされ、その正体は謎のままであった森鴎外の恋人エリー ゼの存在。
ようやくその消息がつかめたのは『舞姫』発表の120年後。その探索行や発見され たエリーゼに関する記録については『鴎外の恋 舞姫エリスの真実』(講談社 2011年)に述べられています。
真実のエリーゼを知ったとき、私たちは、エリーゼの面影は『舞姫』草稿の中に ふんだんに込められていたことに改めて気づかされることになりました。『舞姫』 のベルリンは、鴎外のベルリンそのものだったのです。

では、当時のベルリンは、いったいどんな町だったのでしょう。
『鴎外の恋』著者であり、ベルリン在住23年の六草いちかが、森鴎外留学時代の ベルリン、『舞姫』に秘められたベルリンを解説いたします。
当時の写真や地図など貴重な資料を多数用いて120年前にタイムスリップ。1880年 代のベルリンは、近代日本を代表する日本男児たちが垣間見たベルリンでもあります。
ベルリン通でもなかなか知りえない、「明治の時代のベルリン」をご堪能ください。

◆講師紹介◆
六草いちか(ろくそう いちか)
1988年よりベルリン在住。フリーライターとして「PEN」「マリ・クレール」「オ ブラ」「キネマ旬報」等の雑誌や企業専門誌、トラベルガイド等に執筆。ベルリン 生活情報サイト「べるりんねっと789」主宰。

■イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。
ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5


集英社新書 『没落する文明』(萱野稔人・神里達博 著)刊行記念 哲学者・萱野稔人の「文明」を考える、 連続トークセッション 第3回
<「没落する文明」の時代に希望はあるのか?>

萱野 稔人(哲学者)×宇野 常寛(評論家)

■2012年4月7日(土)19:30〜
満員御礼 お申込みありがとうございました。

この連続トークセッションは、国家や社会の構造を根源から分析してきた哲学者・萱野稔人が、人類史という大きな枠組みで3・11を問い直すシリーズです。
3.11で私たちに突きつけられたのは、この「文明」の限界かもしれません。人間がテクノロジーによって自然を開拓し、終わりなき成長を求めることは夢でしかないと露呈したからです。
第3回のゲストは気鋭の評論家・宇野常寛氏。東日本大震災と原発事故の後で、われわれはこの新しい時代をどのように考え、生きていくべきなのか。ポスト3.11の言論、思想状況を踏まえて、議論します。
話題のNHK・討論番組『新世代が解く!ニッポンのジレンマ2』に出演直後のふたりの顔合わせです。
お見逃しなく!

萱野 稔人(かやの としひと)
津田塾大学国際関係学科准教授。1970年生まれ。哲学博士。パリ第十大学大学院博士課程哲学科修了。おもな著書に『国家とはなにか』(以文社)、『超マクロ展望 世界経済の真実』(集英社新書・水野和夫氏との共著)など。

宇野 常寛(うの つねひろ) 評論家。企画ユニット「第二次惑星開発委員会」主宰。総合誌「PLANETS」編集長評論家。1978年青森県生まれ。主な著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)など。

★3階・新書フロアにて、萱野稔人氏の選書フェア『哲学者・萱野稔人が厳選!「文明」を考えるための33冊』を開催中。

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『プロジェクトFUKUSHIMA! 2011/3.11-8.15いま文化に何ができるか』
(磯部 涼著 K&Bパブリッシャーズ)刊行記念
「終わらない対話を〜3.11以降、音楽は何をしてきたのか」

磯部 涼(音楽ライター) × 七尾 旅人(シンガーソングライター)

■日時:2012年4月12日(木)19時30分 ~

2011年、大震災、そして原発事故。「FUKUSHIMA」に着せられた過剰なるマイナスイメージを文化のちからで反転していこうとアーティストたちが立ち上がった。
それが「プロジェクトFUKUSHIMA!」である。昨年8月15日に1万3千人の観客を集めたフェスティバルが福島市で行われた。
本書は3月11日からフェスティバル当日までの福島のリアルを綴った、著者・磯部涼による渾身の初書き下ろしルポルタージュである。
その刊行を記念して、フェスティバルFUKUSHIMA!に出演された、ミュージシャン・七尾旅人をゲストに迎えてトークセッションを行います。


誰がレイ·クロックの妻であった

◆講師紹介◆
磯部 涼
音楽ライター。1978年千葉生まれ。単著に『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』(太田出版)共著に『ヤンキー文化論序説』(河出書房新書)『ゼロ年代の音楽‾壊れた十年』(河出書房新書)近著に『音楽が終わって人生が始まる』(アスペクト)がある。
DOMMUNEでは音楽番組「ACORESTICS」を配信中。

七尾旅人
シンガーソングライター。98年のデビュー以来、驚異の3枚組アルバム『911fantasia』や『Rollin' Rollin'』そして最新アルバム『billion voices』で旋風を巻き起こす。唯一無二のライブパフォーマンスは必見。
自身のライフワークと位置づけ全国各地で開催してきた弾き語り独演会「歌の事故」、全共演者と立て続けに即興対決を行う「百人組手」のふたつの自主企画を軸に、各地のフェス、イベント、ライブストリーミングでも伝説的ステージを生み出し続けている。

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「言葉は、命です」
言葉の大切さを子どもたちに伝える仕事をふりかえって

松居 直(児童文学者・福音館書店相談役)

■日時:2012年4月14日(土)19時30分 ~
満員御礼 お申込みありがとうございました。

絵の好きだったお父さんに連れられて見に行った、日本画の展覧会での感動。
また、中学生の頃に芽生えた歴史や古典文学への興味。
大学生時代、キリスト教の礼拝で「言の内に命があった」という聖書の言葉を聞いた衝撃。
松居さんが長く携わってきた、子どもたちに言葉の大切さを伝える絵本の編集という仕事は、こうした子どものころからの様々な体験がベースに築かれてきました。
その幼少からのエピソード、現在の活動までが今回『松居直自伝』(ミネルヴァ書房)としてまとめられて、刊行されました。
画期的な月刊物語絵本「こどものとも」創刊をはじめ、
編集者となってからの多くの絵本創作の足跡、そして綺羅星のような多くの作家、
画家たちとの出会いなどを、「言葉」「伝統」「美」などへの思いを交えながら語ります。

◆講師紹介◆
松居 直(まつい ただし)
1926年京都市生まれ。1951年同志社大学法学部卒業。
1952年福音館書店創業に参画、編集長に就任。
取締役編集部長を経て、社長、会長を歴任。
現在、福音館書店相談役。
「こどものとも」でサンケイ児童出版文化大賞、
絵本『ももたろう』でサンケイ児童出版文化賞、第28回モービル児童文化賞、
日本児童文芸家協会・児童文化功労者表彰、
AVACOキリスト教視聴覚教育賞、BIB特別功労賞など多数受賞。
創作絵本や昔話絵本の領域を開拓し、今日の絵本の隆盛に寄与した第一人者。
赤羽末吉、長新太、堀内誠一、安野光雅、加古里子、中川李枝子など多くの絵本作家を世に送り出し、世界に日本の絵本を広めた。
著書に『絵本とは何か』(日本エディタースクール)、『絵本のよろこび』(NHK出版)、『絵本の力』(岩波書店)など、絵本『だいくとおにろく』『ぴかくんめをさます』『桃源郷ものがたり』(以上福音館書店)などがある。

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『建築新大陸アメリカの百年』刊行記念トークセッション
「天才建築家たちの宝庫、アメリカ百年」

三沢 浩(建築家)

■2012年4月19日(木)19:30〜

モダン建築といえば、ル・コルビュジエやバウハウスのヨーロッパを思い浮かべがちです。
でも、じつはアメリカも、もう一つのデザインの最前線でした。
ライト、カーン、ノイトラ、フラー、ゲーリー…。この国は天才の宝庫です。
超高層ビルのデザインも、巨大工場の大空間も、工業技術の美学も、新大陸だからこそ生まれたのです。
このトークセッションでは、建築家の著者が、19世紀から20世紀末まで、アメリカ建築の全貌を独自の写真で解説します。
摩天楼のはじまり、モダニズムを生んだ西海岸、巨匠ライトの誕生、アールデコ、白い直角の箱、ミースの渡米、都市をデザインするメガ建築、モダニズム新世代の天才たち、ポストモダン全盛、そして都市再生。
私たちのデザインの原点として、アメリカを見なおしてみませんか? 日本にありそうでなかった、アメリカ建築の百年のお話です。

◆講師紹介◆
三沢 浩(みさわ ひろし)
一九五五年東京芸術大学建築科卒業、レーモンド建築設計事務所勤務。
カリフォルニア大学バークレー校、横浜国立大学、東京理科大学講師を歴任し、三沢浩研究室(現・三沢建築研究所)主宰。
おもな作品に、吉祥寺レンガ館モール、深大寺仲見世および水車館、柴又寅さん記念館、東京大空襲・戦災資料センター、上野中央通りシンボルロード。
おもな著書に、『アントニン・レーモンドの建築』(鹿島出版会)、『A・レーモンドの住宅物語』(建築資料研究社)、『フランク・ロイド・ライトのモダニズム』『A・レーモンドの建築詳細』(彰国社)、『フランク・ロイド・ライト入門』『レーモンドの失われた建築』(王国社)、主な訳書にアントニン・レーモンド著『私と日本建築』『自伝アントニン・レーモンド』(鹿島出版会)。


アラバマ州の博物館を開始する方法

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『グローバル恐慌の真相』(集英社新書)刊行記念
<「グローバル恐慌」を日本は生き抜くことができるのか?>

中野 剛志(京都大学大学院准教授) × 柴山 桂太(滋賀大学准教授)

■2012年4月21日(土)19:30〜

リーマン・ショックで金融資本を救った国家までが次々、危機に瀕するという恐ろしい連鎖―。グローバル化のデフレ圧力で中間層が破壊され、未来への投資が停止し、民衆とエリートの対立が深まる「冬の時代」の始まりです。
静かに、長く続くであろう、この危機を日本が生き抜くために必要な思想とは?
『TPP亡国論』で論壇の寵児となった中野剛志が、注目の新刊『グローバル恐慌の真相』の共著者、経済思想家・柴山桂太と徹底的に危機の時代への処方箋を語りつくします!

◆講師紹介◆
中野 剛志(なかの たけし)
京都大学大学院工学研究科准教授。1971年生まれ。東京大学教養学部卒業。エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。経済産業省産業構造課課長補佐を経て、現職。主な著書に『TPP亡国論』(集英社新書)、『日本思想史新論』(ちくま新書)など。

柴山 桂太(しばやま けいた)
滋賀大学経済学部准教授。1974生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士課程後期課程単位取得退学。主な共著に『成長なき時代の国家を構想する』『現代社会論のキーワード―冷戦後世界を読み解く』(ナカニシヤ出版)、『危機の思想』『文明の宿命』(NTT出版)など。

★1階エントランス・ホールにて、4月11日より、中野剛志・選書フェア「グローバル恐慌を生き抜くために」を開催します。

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保坂和志『魚は海の中で眠れるが鳥は空の中では眠れない』『カフカ式練習帳』
山下澄人『緑のさる』刊行記念トークセッション
書く気のない人のための小説入門

保坂 和志(作家) × 山下 澄人(劇作家・作家)

■2012年4月24日(火) 19:30〜
満員御礼 お申込みありがとうございました。

「みんな将来、ものを書く書かないにかかわらず、小学校のときに作文のスタイルや作文で書くべき話題が360度あるのを60度くらいに狭めてるんだよね。本当はすごく広いはずなのに勝手に限定している。」
(―保坂和志『緑のさる 刊行記念対談』より)
「奴らの言葉を使って「世界を変えよう」といっても世界は変わらないんですよね。ぼくは奴らの言葉とは違う言葉を使って革命を起こしたいと思っています」
(―山下澄人『緑のさる 刊行記念対談』より)

言葉にするのは簡単だけれど、「世界の見方を変える」とはどういうことなのか?
小説を読んだり書いたりすることで「世界の見方」は変わるのか?
作家であり、『書きあぐねている人のための小説入門』など小説そのものやものの考え方についても著作が多数ある保坂和志さんと、『緑のさる』で初めての小説単行本を出した劇作家の山下澄人さんが、それぞれの立場から小説を通して世界を変えるために必要なことを探ります。
あなたの「世界の見方」が変わるかもしれない、刺激的で創造的な対話です。

◆講師紹介◆
保坂和志(ほさか・かずし)
1956年山梨県生まれ。鎌倉で育つ。1990年『プレーンソング』でデビュー。
95年『この人の閾(いき)』で芥川賞、97年『季節の記憶』で谷崎潤一郎賞を受賞。
著書に『草の上の朝食』『生きる歓び』『カンバセイション・ピース』『小説の自由』『小説の誕生』など多数。近刊は『魚は海の中で眠れるが鳥は空の中では眠れない』(筑摩書房)『カフカ式練習帳』(文藝春秋)。

山下澄人(やました・すみと)
1966年兵庫県生まれ。富良野塾二期生。劇団FICTION主宰。
2005年『ヌードゥルス』で岸田國士戯曲賞ノミネート。
2011年に小説『星になる』(群像)、『水の音しかしない』(文學界)を発表。
同年、あらゆる垣根を外した活動を、と「YAMASHITASUMITO+59」をスタートさせ、現在月に数度、札幌において『Lab』と名付けた演劇の集まりを開催中。2012年3月に初単行本『緑のさる』(平凡社)を刊行。

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「よりみちパン!セ」学校・開校記念対談
「任せてブーたれる」社会から、「引き受けて考える」社会へ

鈴木邦男(著述家兼活動家)×宮台真司(社会学者)

■2012年4月25日(水)19:30〜
満員御礼 お申込みありがとうございました。


米国は何をしない

イースト・プレスより続々刊行中の「よりみちパン!セ」が、シリーズの書き手を講師に招き、リアル"学校"としてジュンク堂書店池袋本店に登場!
開校宣言にあたる第1時間目の先生は、鈴木邦男さんと宮台真司さん。
原発、無縁社会、自殺、孤独死……「悪い心の習慣」によって支えられた<日本>という悪い「共同体」におさらばし、「あれか」「これか」の二元論を超えて、真にハッピーな社会と暮らしを、いま、自分たちの手で一からつくりあげるために。
でたらめだらけの日本で、人よりいかに「うまく」生きるかではなく、ともに生きる他者を発見することで「まともに」生きることを目指す人必聴の徹底対談。

◆講師紹介◆
鈴木邦男(すずき・くにお)
1943年、福島県生まれ。67年早稲田大学政治経済学部卒業。
70年同大学大学院中退後、74年まで産経新聞社に在籍しつつ、三島由紀夫の「楯の会」の事件に大きな影響を受けた仲間とともに「一水会」を設立。99年までその代表をつとめ、現在は顧問。言論の場が容易に奪われ、その自由がないがしろにされる現代の状況に厳しく警鐘を鳴らしながら、思想や立場をこえて旺盛な発言をつづけている。
著書に『夕刻のコペルニクス』(扶桑社文庫)、『言論の覚悟』(創出版)、『愛国者は信用できるか』(講談社現代新書)、『愛国と憂国と売国』(集英社新書)、『竹中労――左右を越境するアナーキスト』(河出書房新社)など多数。「よりみちパン!セ」シリーズでは「『東北製』の誇り」を新たに収録した『増補 失敗の愛国心』(イースト・プレス)がある。

宮台真司(みやだい・しんじ)
1959年、宮城県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院博士課程修了。社会学者、評論家。
現在、首都大学東京教授。国家の成り立ちやその権力構造を数学の理論で表す数理社会学を経て「オタク」を含むサブカルチャー研究へシフトし、さらには「ブルセラ」「援助交際」のフィールドワークからオウム真理教と、性愛、宗教、教育、政治、国家権力までさまざまな分野を横断して鋭く切り込み、エキサイティングなその分析と発言によって多くの領域に強い影響を与えている。
著書に『権力の予期理論』(勁草書房)、『制服少女たちの選択』(朝日文庫)、『終わりなき日常を生きろ』(ちくま文庫)、『14歳からの社会学』(世界文化社)、『日本の難点』(幻冬舎新書)など多数。「よりみちパン!セ」シリーズにて、ただいま新刊を準備中。

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『作品集 静かな夜』(左右社)刊行記念
今、いかなる言葉で政治を語るのか
1965年生まれの二人のこれまでとこれから

苅部 直(政治学者) × 佐川 光晴(作家)

■2012年4月26日(木)19:30〜

佐川光晴さんが、北大恵迪寮で執行委員をしていた時代を描いた私小説的な作品「二月」「八月」を所収する『静かな夜』上梓した。「政治」とは何か。共同体が人を成長させ、仲間との関係の取り方を身につけさせてくれる空間なら、政治とは、そうした共同体を維持・存続させるためにいかに行為すべきかという具体的な問題だと佐川さんはいう。これまで夫婦・家族・職場・児童養護施設といった共同体を描いてきた作家は、しかし、いまや「日本」という単位を考察せざるをえないと感じている。

『丸山眞男』『安部公房の都市』などの著者で知られる政治学者・苅部直さんとは同い年で、共に1965年生まれ。二人が、幼少期からの体験・経� ��をふまえて、「政治」にどのようなイメージを抱いてきたか。80年代、90年代、00年代をどのように過ごしてきたか。そして10年代にどのような仕事をしようとしているかを語り合います。

◆講師紹介◆
苅部 直(かるべ・ただし)
1965年生まれ。政治学者。
『丸山眞男』『鏡のなかの薄明』『安部公房の都市』ほか著書多数。

佐川 光晴(さがわ・みつはる)
1965年生まれ。小説家。『おれのおばさん』『牛を屠る』『灰色の瞳』ほか著書多数。

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『すごい実験』トーク――科学技術とは何か?

多田 将(高エネルギー加速器研究機構)

■2012年4月28日(土)19:30〜

昨年、ニュートリノ振動実験の仕組みをわかりやすく解説した、 『すごい実験――高校生にもわかる素粒子物理の最前線』(イースト・プレス)を刊行し 注目を浴びた、金髪の異端物理学者、多田将さんをお招きします。放射線や電力と いった身近な問題から、ニュートリノやヒッグス粒子など最新の物理トピックまで、科学 技術の疑問をなんでも遠慮なくぶつけてください。すべてお答えします!
*ご質問は、以下のアドレスに【4月25日(木)】までにお寄せください。
sugoijikke/p>

◆講師紹介◆
多田将(ただ・しょう)
1970年大阪府生まれ。京都大学理学研究科博士課程修了。 京都大学化学研究所非常勤講師を経て、現在、高エネルギー加速器研究機構・ 素粒子原子核研究所助教。

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『心にグッとくる 日本の 古典 2』 (NTT出版、2012年4月下旬刊) 刊行記念
こんなに面白かった! 日本の古典

竹内 薫(サイエンス作家)×黒澤 弘光(古典教育の研究者)

■日時:2012年5月24日(木)19時30分 ~

NHK大河ドラマ「平清盛」のおかげで、あらためて『平家物語』が注目を集めています。
今回は、ドラマ「平清盛」の場面設定について、服は本当にボロボロだったのか、佐藤義清(後の西行)は北面の武士なのになぜ高貴の身分の人の前でしゃべることを許されたのかなど、「平家物語」の真実に迫ります。
『心にグッとくる日本の古典2』に登場する古典ゆかりの人々や、古(いにしえ)の人々の生活、古典の魅力について、お二人の活気あふれる師弟トークをお楽しみください!

◆講師紹介◆
竹内 薫(たけうち・かおる)
サイエンス作家。1945年生まれ。筑波大学付属高校、東京大学理学部物理学科卒業。マギール大学大学院博士課程修了。理学博士(Ph.D)。NHK Eテレ「サイエンスゼロ」コメンテーター、フジテレビ系「たけしのコマ大数学科」解説担当。著書に『宇宙のかけら』『99.9%は仮説』、共著に『心にグッとくる日本の古典』など。

黒澤 弘光(くろさわ・ひろみつ)
古典教育の研究者。1945年生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了。国語史専攻。1973年より2008年まで、東京教育大学付属高等学校(現筑波大学付属高等学校)教諭を務める。『現代漢和辞典』編纂のほか、『広辞林』『日本語大辞典』など多くの辞書に執筆。『日本名歌曲百選J・K』『心にグッとくる日本の古典』などを出版している。

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藤原辰史著『ナチスのキッチン』(水声社)刊行記念
「食べること」から見るファシズム

■2012年5月31日(木) 19:30〜

藤原 辰史(東京大学大学院講師)×山室 信一(京都大学人文科学研究所教授)

モダニズムの洗礼を受けつつも、「血と土」を標榜したナチス・ドイツ。
このいっけん背反するヒトラー政権のイデオロギーのもと、民衆のキッチンはいかに設計され、どのような器具が用いられたのか。
そして、どのような食材が調理され、何を食べて戦時下を生きたのか。
―19〜20世紀にかけて刊行されたレシピやキッチンカタログを駆使してこのテーマに挑んだのが、水声社より4月下旬に刊行が予定されている、藤原辰史さんの『ナチスのキッチン』です。
では、かつての日本の現実はどうなっていたのか?
そしてわたしたちが生きるこの社会で、「食」の未来はどう変容してゆくのか。
近代日本政治史をめぐって先駆的な研究をされている山室信一さんをゲストにお招きして、とくに第一次世界大戦後からファシズム時代にかけてのドイツと日本、この2つの国の「食・政治・思想」をめぐる問題を語り合っていただきます。

◆講師紹介◆
藤原 辰史(ふじはら・たつし)
1976年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科講師。専攻は農業思想史・農業技術史。
主な著書に『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房、2005、日本ドイツ学会奨励賞)、『カブラの冬』(人文書院、2011)など多数。訳書にE・ブロッホ『ナチズム』(水声社、2008)がある。

山室 信一(やまむろ・しんいち)
1951年生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専攻は近代日本政治史・法思想史。
主な著書に『キメラ―満州国の肖像』(中公新書、1993/2004、吉野作造賞)、『思想課題としてのアジア』(岩波書店、2001、アジア・太平洋賞特別賞)、『複合戦争と総力戦の断層』(人文書院、2011)など多数がある。

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『誰でもわかる動作分析』刊行記念
トークセッション ヒトと動作のオモシロ実験室
〜重心が高いと転びやすい,それとも転びにくい?〜

小島正義

■日時:2012年6月23日(土)19時30分 ~

「どうして難しい物理や力学を使って、動作を分析しなければならないの・・・」
「文系だから物理なんて習ったことない」「学生たちにどうやって教えていいかわからない」
理学療法や介護を学ぶ学生や先生方の日々の悩みが一挙に解決できるよう、ベストセラー『誰でもわかる動作分析』シリーズの著者が、実験と豊富なエピソードをまじえてヒトの"動作"を語りつくす!

◆講師紹介◆
小島正義
学校法人北都健勝学園 新潟リハビリテーション大学将来構想委員会担当教員。
1960年 生まれ
1985年 金沢大学医療技術短期大学部作業療法学科卒業
1985年 静岡療護園勤務
1987年 静岡リハビリテーション病院勤務
2002年 多摩リハビリテーション学院副学院長
2008年 千葉・柏リハビリテーション学院学科長
     東京都立中央・城北職業能力開発センター非常勤講師
     東京都立城東職業能力開発センター江戸川校非常勤講師
     日本アビリティーズ協会非常勤講師
     溝口介護研修センター非常勤講師
     運動療法機能訓練技能講習会(神奈川県)非常勤講師
2012年 学校法人北都健勝学園新潟リハビリテーション大学将来構想委員会担当教員
      (4月就任予定)



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