米大リーグのシアトル・マリナーズとオークランド・アスレチックスが日本で今季開幕戦を行う「am/pm MLB オープニングシリーズ '03」(3月25、26日、東京ドーム)の記者会見が16日、都内のホテルで行われ、出席したイチロー外野手と佐々木主浩投手が抱負を語った。
佐々木は「日本ではなかなか僕らの試合を見れないと思うので、数多くのファンに生で見てほしい」と述べると、イチローも「母国でプレーできることを楽しみにしている。(メジャーでは)日本での9年間のプレーを誇りにしてきたが、今回はメジャーでの2年間のプレーを誇りにグランドに立ちたい。期待にこたえられるような準備をしたい」と語った。
開幕戦直前となる3月22、23の両日には、マリナーズ、アスレチックスの両チームと巨人、西武、ダイエーが対戦するプレシーズンゲームも行われる。
【川島コミッショナーのコメント】
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■佐々木主浩「数多くの方に生で見てほしい」
本日はお集まりいただきありがとうございます。僕自身は昨年あたりから聞いていたんですが、今年は日本で開幕戦ができることになって、大変喜んでいます。ファンの方はアメリカまで来ないとなかなか僕らの試合は見れないので、2試合だけですけど、生で数多くの方に見ていただきたいと思います。これ以上しゃべるとイチロー君に怒られるので、あとは任せたいと思います(笑)。■イチロー「アメリカでのプレーを誇りにグランドに立つ」
kaaterskillsの落下こんにちは。(佐々木の発言に対して)いつもこのやり方で僕は大変迷惑しているんです(笑)。2000年にシカゴ・カブス対ニューヨーク・メッツの試合が東京でありましたが、将来メジャーに行こうと思っていた僕としては、せっかく東京に来ていたので、ぜひ見たいと思っていたのですが、結局その機会は逃してしましました。その翌年、僕はメジャーに行ったんですが、今回マリナーズが日本で開幕することになって、まさか自分がその一員として日本でプレーするということは想像もできませんでした。ただ、今はそういう状況にいるわけですから、期待している人たちにしっかりと自分のプレーを見せたいという気持ちでいっぱいです。
ただ、今はグラウンドに立つことを前提で話をしていますが、3月25日にグラウンドに立つためには、もう一度レギュラーポジションを取らなければならない義務があるわけですから、それをしっかりと奪って、自分の母国である日本でプレーすることを楽しみにしています。2001年、初めてアメリカに行ったシーズン、僕は日本での9年間のプレーを誇りにグラウンドに立ちましたが、ぜひ今度は2年間のアメリカでのプレーを誇りにグラウンドに立ちたいと思います。佐々木さんが先ほど言われましたが、なかなかテレビでしか見られない方が多い中で、今回は生で見る最大のチャンスですので、ぜひたくさんの人に見てもらいたいと思っていますし、自分もその期待にこたえられるような準備をしっかりとしていきたいと� ��います。
――アスレチックスはジト(2002年サイ・ヤング賞投手)をはじめ、素晴らしい投手陣をそろえていると思いますが、イチローさんから見た印象は
NYのトップジャズクラブ
イチロー タフ、この一言がすべてです。(ティム・)ハドソン、(マーク・)マルダー、(バリー)ジトというピッチャーは3人で60勝できる力を持っています。この3人で1組というくくりにすると、僕はアメリカン・リーグの中で、ベストな3人だと思っています。もちろん、一人ひとりだといろいろなタイプはいますし、もっと上のピッチャーは存在すると思うんですけど、3人が一つとなったら、昨年までであればベストな3人だと思います。でも今シーズンは分からないですよ、ヤンキースとかとんでもなく強くなったみたいですから(笑)。でも、それ(強力な投手陣)によって打撃も安心して攻撃ができる。ゲームを運ぶに当たって、野手も楽に なる3人ではないかと思います。
――そうすると開幕戦は「タフなゲームになる」という印象ですか
イチロー もちろんそうなんですけど、そう言っておきながら僕らも打てなければしょうがないんですけどね。例えば、ハドソンは体が小さいですし、テレビで見ると、「なんであんなボールが打てないんだ」と思っている人が結構いると思うんです。でも、彼を近くで見れば、打てない理由が分かる思うんですね。これも打てないことをまた前提にしているんですけど(笑)。ジトというピッチャーも、打者の頭の上から落ちてくるカーブがあって、これはストライクかどうかの見極めが大変難しい球です。昨年サイ・ヤング賞を取りましたけど、外のコントロールも素晴らしいです。とにかく打者がのまれる、打たされている、振らされている、そんな印象ですね。マルダーは、どの球もウィニングショットにできるピッチ� �ーだと思います。背が高いですし、腕が長いという印象で、とにかくピッチャーとの距離が近く感じてしまうので、それによって球の見極めがなかなか難しいです。
――佐々木さんの役割も大きくなると思うんですけど、アスレチックス打線も昨年MVPのテハダとか素晴らしいバッターがいるんですけど、佐々木さんから見たアスレチックス打撃陣の印象は
チャップマングレンズフォールズニューヨーク佐々木 テハダもそうなんですけど、非常に若いチームなので、1回火を付けてしまうと、その後はどうしようもなくなるので、やっぱり僕らが投げる時は、とにかく先頭バッターを出さないこと、それしかないですね。あとは、中心選手のテハダやチャベスを調子に乗せてしまうと大量点になってしまいます。イチロー君が言ったように素晴らしい投手陣を持っていますので、1点差の1−0や2−1など、そういう試合にもっていかないとなかなか勝てないチームという印象ですね。
――そうすると1点差で佐々木さんのマウンドになりそうな展開になりそうですね
佐々木 僕としては大差で回ってきた方がいいですんけど(笑)。そのあたりはイチロー君が引っ張ってくれるので。
――佐々木投手はオフの間に手術をされたそうですが、その後の経過は
佐々木 今は遠投も開始しましたし、非常に順調にきています。キャンプインの頃には、思い切り投げられるようになると思います。
■イチローの最も大事な役割とは?
――今回は日本で開幕するということで、過去の開幕戦と比べて、気持ちの上で変化はありますか。また日本での開幕戦で、ここに注目してほしいという部分はありますか
イチロー 気持ちはぜんぜん違いますよ。母国での開幕戦ということで、とても意義のあることだと思っていますし、メジャーの選手としている間に、一度はやりたいと思っていました。それを想像すると興奮しますし、大変大きな試合であると思っています。僕にはイチロー以上のものはないですから、それを見せるのがベストだと思っています。ただ、今回は僕にはそれより大事な仕事があるという気がしています。今回、マリナーズの選手に何人か会ったんですけど、みんな「大変日本に行くことを楽しみにしている」と言っていました。何で楽しみなのかよく分からないですけど、どうやらいろいろな人の情報で、遊べる場所がたくさんある、と聞いているらしいんです(笑)。(マイク・)キャメロンも1回日本に来て、六本木に行って楽しんだみたいなんですけど、そういうことを聞いているもんですから、何か野球以外のことも楽しみにしてそうなんですよ。たぶん、そういうことをまた佐々木さんに聞くと思うんですけど、どちらかというと佐々木さんはあおるほうだから、お店を紹介しちゃったりするので(笑)、僕としてはそれを止めにかかる重要な役割がある� ��思っています(笑)。今回はそれが最大の仕事です。
佐々木 イチ(イチロー)が言ったように、やはり日本という国でできることは僕も非常にうれしく思います。今から心配しているのは、チケットが取れるかな、ということですね。うちのチームについては、機動力もあるし、中軸にはパワーもあるし、そういうところを見てほしいな、と思います。あとはイチが言っていたように、僕もほかの選手を止める役に、やっぱり開幕戦なので、遊びに行かないように厳重な注意を払いたいな、と思います。特にキャメロンとか(笑)。
――監督がルー・ピネラさんからボブ・メルビンさんに代わったということで、選手の起用法や戦い方で監督に伝えたいこととかこう変わるかもしれないな、と考えていることがあったら教えてください。またル−・ピネラさんが今度、(タンパベイ・)デビルレイズの監督になりますが、敵として戦うことに意識はありますか
佐々木 うちの監督が代わりましたが、どういう人かというのは、会って話さなければ分からないです。考え方もスプリングトレーニングに行かないと、まだ分からないです。ルーがタンパの監督になったということですが、僕らは監督を相手しているわけではなく選手と戦うので、それは別に意識していないです。ただ、彼がまたグラウンドで暴れる姿を見たいな、と思います(笑)。イチロー 新しい監督に代わった時というのは、その監督の選手に対する考え方、どうやってゲームを進めるのか、この選手に何を期待するのか、何をしてほしいのか、そういうことが変わってくると思うんですね。それを春の早い段階で理解しないことには、シーズンを有利に進めていくことができないわけですから、春のプレシーズゲームの間に、コミュニケーションを取りながら、ゲームを戦いながら早く理解をしたいと思います。ただ、会った印象では大変冷静な印象の人なので、ルーのように感情的になるようなことはないような気がします。まあ、僕もタンパではルーがベースを投げるような、際どいタイミングの内野安打を増やしたいと思います(笑)。
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